言うほど感動はなかった…
この作品はとても感動すると聞いていたので視聴したのですが、言うほどの感動はありませんでした。確かに思春期の男女の自身に対する性への意識を描いてはいましたが、それを題材にする割にはあまりにも周りの人達が優し過ぎるのではないかと思います。重すぎるのがあまり好みでない人はこれくらいがいいと思いますが、このような題材を扱うのならもっと現実味のある、寧ろオーバー気味くらいに人間の本心剥き出しな描写が欲しかったです。
同作者の『青い花』は同性同士の恋愛を生々しく、そして美しく描いていました。この作品も周りが優し過ぎるような気もしますが、それにあまり違和感を抱かないように丁寧に描かれていたと思います。『放浪息子』はその辺りが少し雑だったと思いました。
私個人としてはストーリーはイマイチでしたが、その他の作画、演出、音楽はとても良かったです。特に作画は、力が入っているのがとてもよくわかります。原作のふわっとした雰囲気のイラストをそのまま動かしたようです。水彩塗りもとても綺麗でした。また、演出はキャラクターの感情がしっかり伝わるような演出がしっかりされていました。特に1話、2話の主役3人が1人ずつ教室の机に座り自分の性に対する思い等を視聴者に語りかけるところはとても良かったです。- あなたも感想を書いてみませんか?
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