エネルギッシュ
エネルギッシュ私は昔から本を読むのが好きだ。漫画も好きだが、小説も例外ではない。ただ、好き嫌いは結構あるほうで、面白ければ何時間でも読める限りに読んでしまう反面、面白くなければほんの数行でやめてしまう。本当に面白い作品は、出だしから読者の心をとらえて離さないものだ。それは作風であったり、文章力であったりするだろう。この「博多豚骨ラーメンズ」は、作者の文章力が安定している事はもちろん、なかなか他の作品には感じられない「エネルギッシュさ」が感じられる。きっとそれが、この作者の持ち味の一つなのだろう。登場人物が多い事のストレスを感じさせないこの作者に実力がある…と感じるのは、ぞろぞろと沢山出てくる登場人物の一人一人がいきいきとしている点からも感じられる。「登場人物が多い」のは、作者にとって決して楽な事ではないだろう。下手をするとキャラクターが被ってしまい、誰が誰だが読者は分からなくなってしま...この感想を読む
4.14.1
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