もののけ姫の感想一覧
映画「もののけ姫」についての感想が9件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
共存について考える
大迫力の映像が伝える、共存することの難しさ完璧とも言えるくらいかなり迫力のあるシーンが、たくさんあり、目を休めることが出来ない程でした。今までのジブリのイメージと少し違う未知の世界が描かれているように感じました。一体ここで何が起こっているのだろうとはじまりのシーンから目が離せません。例えばゆっくりとストーリーが進む話もあれば、この作品のように最初から大きな衝撃を感じる作品があると思います。なぜこのような事態に陥ったのか、そんな疑問を視聴者に投げかけているようです。普通ではないことが今起きていることを私に伝えているようでした。少年のアシタカを追いかけきていた動物は、村を襲ったタタリ神でしたが、タタリ神を倒すために戦うアシタカの姿はとても逞しく見えました。あんなに大きな体の化け物に向かっていく姿はカッコイイと思いましたし、正義感に溢れている少年だなと感じました。人を恨みタタリ神になることは...この感想を読む
凄まじい映像に驚きばかり
すごい人気で映画館にようやく入って観ることができた思い出の作品です。この作品、凄いシーンが多いんでビックリでした。あのイノシシが暴走しているシーンとか圧巻でビックリしながら観ていました。この作品は人間と自然の共存をテーマにしたものなのでしょうが、この作品を観ると絶対に無理なんですよね。人間が住みやすい暮らしを優先してしまうと、自然をどこか崩したり動物が生きにくくなったりしてしまいます。どこを譲り合うか、どうやれば共存できるのかというのを改めて思い知った作品でした。この作品を映画館で観た時、近くにいた子供が「怖いよ、怖い」と泣いていたけれど、トラウマになっていないだろうか…
自然と人間の関係
初めて見たときは、あまりの迫力に怖すぎてちょっと引きました。。。アシタカの腕の呪いとかタタリ神になってしまったおっことぬし様とか子供の私には衝撃的すぎて画面から目をそらすほどでした。結構グロテスクな場面多いので苦手な人は要注意です。しかし、映像はすごくキレイ。音楽の壮大さも相まって感動を覚えます。人間と自然の共存。どちらにも言い分があって見方によってはどちらも間違ってないのかもしれない。うーん。。。すごく難しい映画です。深すぎて何回見てもちゃんとは理解できない。。。ところでアシタカ、17歳ですって!若い!しっかりしてる子だー笑
もののけ姫以前と後
ついこのあいだ、残念ながらも引退を発表されてしまった宮崎監督。説明の必要すらないでしょうが、このもののけ姫はそんな宮崎監督を代表する作品の一つです。しかし、この作品が発表される前と後では彼の評価というかイメージは大きく異なったような気がするのです。もののけ姫以前の彼の評価としては、巨匠であることは間違いなくもどこか子供向けアニメを作る監督というイメージが一般的であったような気がします。もちろんこれは必ずしも正しくはありません。トトロやラピュタといった作品も大人も十分楽しめる作品でありますし、紅の豚や火垂るの墓など完全な大人向け作品、いや名作もあったのですから。しかしこの評価ももののけ姫の大ヒットとその出来ばえで大きく変化しました。もののけ姫でこれでもか、と彼の主張を見せられたことで私を始めとした宮崎アニメの表層しか知らなかった人間の目を覚まさせる結果となったのです。この感想を読む
衝撃。
自然と文明はどこまで共存できるのだろうと考えるきっかけとなる作品。『生きろ。』というとてもわかりやすいコピーは糸井重里のものだ。彼は声優としてジブリ作品に登場したりもしている。あの、血管のような、腸のような、ミミズのような、体からはえているものは何なのだろう。ししがみさまはとてもかっこいい。あのシルエットのTシャツとかあったら相当おしゃれだとおもう。山犬のサンをおもう気持ちが強くてそこにも感動する。あの、ゴリラみたいな雰囲気のやつこわい。サンがアシタカに口移しで食わせてた、こりこり言う干し肉を食べてみたい。どこにいったらうってるんだろう。
距離感が良い
人気があり過ぎて、映画館で立ち見したのがこの『もののけ姫』です。圧倒的な自然の中で、人間など何てちっぽけなんだろう、でも、生きていくんだよなぁと思いながら観ました。映像がとても美しく、映画館で観れたことが嬉しかったです。アシタカがカッコ良くて、好きでした。サンとアシタカのその後が気になる終わり方ですが、きっと淡々とこの生活が続いていくんだろうなぁとぼんやり思えるのが、この作品の素敵な所かなと思います。人間と自然は適度な距離感が大事で、サンとアシタカにもその距離感が必要なんだろうなぁと感じました。とても素敵な作品です。いつか子供たちにも観せたいです。
もののけ姫は小学三年の時の夏休みの工作でした!
今でも忘れません。あの自然なきれいな絵。見たこともない生き物。始めて映画館につれていってもらった思い出の作品です!モロのかっこよさや、おっことぬしの凄さ、何よりヤックルとコダマを何故かメインに夏休みの工作を作ったのを覚えてます!アシタカとサンの初々しい恋や、戦争によって自然が破壊されていくと言う現実がものすごく解る作品でもありました!自然がどんどん人間のせいで荒らされていく瞬間胸が痛みました!それと同時になんて綺麗な絵と感動もしてました!その時まだ、小学三年だったけど、色々な大切な事を子の作品で教えられました!自然破壊に戦争にと、しかも昔本当に大きな狼やもののけ姫みたいな子がいたのかな?と小さい私は思ってました!
生きろ!
宮崎駿監督が、自然と文明の共存について描いた作品。呪いを受けた青年アシタカ、山犬に育てられた少女サン、タタラ場のトップ エボシを中心にストーリーはすすんでいく。自然と文明の共存をはかる人間、自然、文明の喩えだと感じた。おっことぬしやししがみ、こだま、たたり神など自然を守ろうとするものたち、自然のなかでしかいきていけないものたちも登場する。こだまはとてもかわいい。ああいうキャラクターを生み出せる宮崎駿はやはり天才だと思う。最後、「共に生きよう」というセリフがある。そこでぶわっとくる。結局、当たり障りのないような共存しかできない現実。
宮崎駿監督が発する大いなるメッセージ
大いなる自然と宮崎駿監督が伝えたかったメッセージに素直に抱かれたい。目を覆いたくなるシーンもある。どうしてそこまで、と言いたくなる時もある。それでも見なくちゃいけないし、受け止めなくてはいけないメッセージを探してしまう。美輪明宏さんの声がとても荘厳で、世界観に深みを増しているように感じる。対してサンは・・・。人間の生活を豊かにするための開発と、守らなければいけない自然の対峙はナウシカに通じる。けれどナウシカよりも直接的なメッセージで、難解でないため受け取りやすい。宮崎駿監督が発した大いなるメッセージが、日本だけでなく海外にも求められたことは素直に嬉しい。