娘の結婚のあらすじ・作品解説
娘の結婚は、CX（フジテレビ）にて1976/11/01～12/31まで「ライオン奥様劇場」枠で放送されたテレビドラマである。 室生犀星の小説「杏っ子」を脚色したもので、脚本を岡本克巳、主人公を佐野厚子（現・佐野アツ子）、作家の父を池部良が演じた。 作家の父と初めて結婚する娘への思いや交流、親子愛、夫婦のありかたなどを情緒豊かに繊細に描いている。 大作家の父と病弱な母、弟の3人が住む家に離婚した娘が戻った。作家志望の青年と結婚をしていたが努力のかいもなく破局したのである。 娘と結婚した作家志望の青年は、原稿が書けないことや生活力のなさに苛立ち、夫妻の関係が悪化したのである。 実家に戻った娘は「自分より大切な人を見つけて結婚したのに、結婚してしばらくたつと相手よりも自分のほうが大切になってしまった」と話す。父は「生まれも違う2人が結婚するのは綱渡りのようなもの、落ちて当たり前」と慰めた。しかし、病弱な母は結婚後の出来事で発作を起こし亡くなってしまう。そんな折、父の弟夫婦も離婚することになった。
