剣客商売のあらすじ・作品解説
剣客商売は、池波正太郎の同名小説を原作とするテレビドラマで、1973年に第一作が放映され、その後主演を含めたキャストを変更しながら数十年に渡って、繰り返し制作・放映されている人気時代劇の一つである。 原作においては、隠居した好々爺に見えるものの、実は剣術の達人である秋山小兵衛が、世の中にはびこる悪や非道を退治し、弱者を助けるという人情味あふれる作品である。また、洒脱で粋な老人が、ひょうひょうと立ち回り、敵を倒すという爽快な活劇要素にも富んでいる。 ただし、1973年に放映されたテレビドラマ版では加藤剛・山形勲主演という形で、小兵衛の息子であり同じく剣術の達人である大治郎を主役であり、実直な息子と酸いも甘いも?み分けた父親のコンビというバランスが取られている。以降、1983年に中村又五郎、1998年から藤田まこと、2012年から北大路欣也が主演となってシリーズが作成された。特に藤田まこと主演版は、第5シリーズまで制作、スペシャルドラマも複数回放映され、その人気の度合いを示した。