ゼロの焦点のあらすじ・作品解説
能登半島の断崖に一人たたずむ美しいヒロインというシチュエーションを見たことあるだろう。これは、ゼロの焦点のラストに出てくる情景で、この作品が映画化されて、能登の断崖から飛び降りる自殺者が増えたという逸話まである。 ゼロの焦点は松本清張の長編推理小説である。社会派推理小説と言われ、社会問題と推理小説の融合と言われたが、しばらくして本格推理小説と融合した。この作品は点と線とともに松本清張の代表作と言われている。 今まで2回映画化され、6回テレビ化された名作である。フジテレビでは1961年に河内桃子さん主演で放送された。河内桃子さんは150本以上の映画、テレビに出演した女優であるが、1998年に66歳で亡くなっている。 あらすじは、新婚旅行を終えた夫が仕事のため金沢に出張し、そのまま行方不明となる。妻は夫の同僚とともに金沢に夫を捜しに行くが、妻の周辺で夫の行方を追っていた人が次々と殺されていくというものである。なぜ社会派と呼ばれているのかも考え、犯人を推理しながら観るのも面白い。
ゼロの焦点の評価
ゼロの焦点の感想
なんとも言えない無常感
松本清張の作品ってどれを取っても不条理さを感じることが多い。黒革の手帳もしかり、砂の器もしかり。思わず「許してやってくれよ!もう十分苦しんだだけじゃないか」と叫んでしまいたくなることが多々あるのだ。特にその多くが才能に恵まれたものや、不幸な運命を背負ってしまった人間だからなおさらである。このゼロの焦点もその不幸な運命に翻弄された人間のドラマとして非常によく描写されていると思う。戦後間もない時期の生きるために必死になっていたが故に、辛い運命を背負い込み、その運命に翻弄される様は悲痛である。このストーリーの展開はやはりさすが松本清張といったところであろう。しかし、題材は良いのに若干残念な点があるのも事実である。主人公のヒロイン役を演じた女優が私には納得いかない。どうしても時代背景や雰囲気にそぐわないのだ。本人の持ち味なのだから少々仕方ない部分もあるが、いかんせん幼すぎる印象を与えてしまう。...この感想を読む
ゼロの焦点の登場キャラクター
北村警部補
よみがな:きたむらけいぶほ 年齢(作品時):40歳 血液型:O型 身長:172cm 体重:68kg 星座:うお座 性別:男子 性格:まじめ 好きな食べ物:もも 嫌いな食べ物:うめ
室田儀作
よみがな:むろたぎさく 年齢(作品時):40歳 血液型:O型 身長:172cm 体重:68kg 星座:うお座 性別:男子 性格:まじめ 好きな食べ物:もも 嫌いな食べ物:うめ
宗太郎の妻
よみがな:そうたろうのつま 年齢(作品時):40歳 血液型:O型 身長:172cm 体重:68kg 星座:うお座 性別:男子 性格:まじめ 好きな食べ物:もも 嫌いな食べ物:うめ