コメディ映画ですが男の哀愁が彩られた一品
おしゃれで小粋でスピーディーな展開保険会社に勤めるバクスターは、自分のアパートを上司の情事のために貸している。そして、そのうち大ボス、シェルドレイクがその噂を聞きつけ鍵を借りに来る。そしてその相手がバクスターが惚れている女性フランだと知り。。。という展開。まず、今の感覚から、自分のアパートをそんな風に貸すだろうか、というこの物語の設定への疑問がありますが、ワイルダー監督はそういう話を実話として聞いてこのストーリーを考えたということらしい。ドラマティックで、喜劇的で、ストーリー運びがうまいと感じます。そして何より非常にしゃれたムードが全編を覆っていて、アメリカの大手保険会社のオフィスや街の描写を通して、当時の都会のサラリーマン生活のようなものが垣間見えますし、登場人物が一様にシンプルかつおしゃれな格好をしていて、小粋でスピーディーなセリフ回しと展開があって、映画そのものに好感度が持てます...この感想を読む
4.54.5
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