孤独な魂との出会い
キャルは私の分身今から40年ほど前になってしまいますが、当時ジェームス・ディーンは「理由なき反抗」のイメージでツッパリ中学生のアイドルでした。真面目な中学生だった私は、そんなイメージからジェームス・ディーンに興味がありませんでした。ジェームス・ディーンと初めて出会ったのは、当時佳作座で上演されていた「エデンの東」を観たときでした。高校生のとき友人と2人で行ったのですが、余りの感動に上演後も席を立つことができず、友人には先に帰ってもらい、もう一度次の上演回も観ました。当時の佳作座は上演回ごとの入れ替え制ではなく、そんなことができました。それほどに、感動したのは、「私の気持ちを知っている人がいた!」との思いです。ジェームス・ディーン演じるキャルは、厳格な父が自分を受け入れてくれないことに、孤独感・寂しさといらだちを感じていました。それは、厳格な両親と甘え上手な妹という家族の中で、居場所がないと...この感想を読む
5.05.0
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