ファースト・クラスは、マウンティングの頂点という意味 - ファーストクラスの感想

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ファーストクラス

4.404.40
映像
4.35
脚本
4.80
キャスト
4.50
音楽
4.30
演出
4.35
感想数
2
観た人
3

ファースト・クラスは、マウンティングの頂点という意味

4.04.0
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
4.0
音楽
4.0
演出
4.0

目次

マウンティングという言葉を流行らせた作品

「ファースト・クラス」を見た感想です。
この作品は、冒頭から「女達の醜いマウンティングの物語」とナレーションが入るように、登場人物の「こいつは何点、こいつは自分より格下」と格付けし合う様を見所としたドラマです。
登場人物は仕事や恋人の有無、既婚か未婚かなど、ありとあらゆる角度からお互いを格付けし合い、マウンティングをし合います。
そして、常に格上になることを目指し、周りを追い落とそうとします。
そして、毎回「今週のマウンティングランキング」と称して、一位から最下位までが発表されます。
そんな女同士の根拠のないポジション争いと、人間関係のドロドロが、この作品の見処と言ってもいいでしょう。

そしてこの作品は、あらすじを聞いただけで視聴者が期待するような「女同士の潰し合い」や「ファッション紙編集部というキラキラした世界観」を、期待通りに見せてくれたと思います。

また、それだけではなく、妨害を受けても受けても立ち上がっていく、主人公吉成ちなみの成り上がり物語という、王道的な面白さも見せてくれました。

沢尻エリカさん演じる、主人公の吉成ちなみは、ひょんなことから一流ファッション雑誌「ファースト・クラス」の編集部で働き始めます。
最初は地味で垢抜けなかったちなみが、編集部で揉まれていく中で、強さと美しさを手に入れていく様は爽快です。

優しさと芯の強さを併せ持つちなみは、卑怯な妨害工作にも正攻法で立ち向かい、成功していきます。
周りの人が、ちなみに次々と手を貸していく様子は、一見してご都合主義にも見えますが、沢尻さんが演じると、不思議と「こんな人もいるかもしれない」と思わせる説得力があります。

見ていて気持ちのいい主人公ですし、明るく前向きなちなみを見ていると、元気が出てきます。
女性が感情移入しやすい主人公だと思いました。

川島レミ絵は菜々緒さんの当たり役


また、主人公を陥れる側も徹底して嫌らしくて、よりちなみの真っ直ぐなキャラクターを引き立たせることになっています。

編集の木村白雪と川島レミ絵は、自分達より格下のちなみを潰そうと、あの手この手で妨害工作を行っていきます。
特に川島レミ絵役の菜々緒さんの嫌な奴ぶりは徹底していて、最後まで目が離せませんでした。
レミ絵の高飛車な感じや、腹に一物持っていそうな感じは、菜々緒さんにうってつけではまり役でしたし、演技力の高さを感じました。

また、虚をつかれたというか、ビックリしたのは、LiLiCoさんの登場です。
LiLiCoさんは番組冒頭のナレーションを担当していますが、まさか後々ご本人が出てくるとは思いませんでした。

また、樹のキャッチコピーに、「月収13万。まだ陽の目を見ぬ王子様」とありますが、後々大会社の御曹司ということが分かると、「なるほどねえ。」と思わされます。

身分を隠した王子様までゲットしていくちなみは流石です。

その時にマウンティングランキングがぐっと上がったのも、面白かったです。

心の中はドロドロ…テロップで見せていく演出


また、ストーリー以外に話題を呼んだのが、「心の中の声をテロップを入れて放送する」という演出です。
建前とは裏腹に、赤裸々になる本音がエグすぎて面白いです。

一番心の中の毒づきの多いキャラクターが、木村白雪と川島レミ絵でしょう。
白雪とレミ絵はライバル関係にあり、あわよくばお互いを潰そうとしています。
心の中の毒づき方も凄まじく、方や正社員、方や契約社員として、ポジション争いをしています。
白雪が心の中でだけは、コテコテの関西弁で相手をこき下ろしているのも面白いのですが、やっぱりレミ絵のマシンガントークのような毒の吐き方が、見ていて一番インパクトがありました。爽快ですらありますよね。


また、八巻千夏が留美に対して行う、既婚者同士のマウンティングが一番エグいと思いました。
千夏は子供がいて、留美はいないですからね。
「留美はいいなあ、年下の旦那様ゲットして。子供もいないし、縛られるものがなくて」というセリフのいやらしさよ。

子供のいない人にとっては、ひどい言葉です。

ここであえて心の声を出さないのも、いやらしさが倍増します。
留美はここで言い返しませんが、ぐっと堪えるような表情ではありましたよね。


また、成功していくのはマウンティングの場に上がっていない人、というのも面白いです。
女性の主要キャラクターで心の声が聞こえないのは、吉成ちなみと大沢留美です。
この二人はマウンティングの場に上がっていないので、心の中の声が聞こえないのでしょう。
各々が私利私欲のため、自分のポジションの為に仕事をしているのに対して、特に留美は雑誌のため、読者のために働いているのだと思います。
ちなみも気概は同じで、そこが命運を分けているような気がします。
また、ミーナや白雪といった、「マウンティングに疲れてしまった人」が、格付けを辞めた途端にいい笑顔になったのも印象的です。
結局、日常の幸せは、人との比べ合いの中にはない、という事なのでしょうね。

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やっぱり綺麗ね沢尻エリカ‼︎

沢尻エリカさんの久しぶりの連続ドラマ主演ということで話題になったのを、覚えています。でも、えー‼︎このドラマ沢尻エリカさんめっちゃひたむきに頑張るいい子役やんw現実とのギャップ、、でも実際ドラマ始まってみるとやっぱ可愛い。こんな美人いっぱいいるドラマなのにやっぱり綺麗さは他の女優さんに引けをとらないわ〜このドラマのテーマでもある、マウンティング。格付けしあう女たち。これさ、ドラマ見てると女ってこわ〜いとか思うかもしれないけど、腹ん中ってちょっとあるよねこういう腹黒さ。私が1番よ‼︎とか思わないけど、何さってくらいはね〜そういう毒舌腹黒キャラはやっぱり菜々緒さんが1番マッチしてたね。美人だと迫力あるからね〜佐々木希はなんか毒舌とか性格悪いキャラが似合わないなーって思ったけど、まー最終的にはいい子役になるんだけどさ。ストーリーとしてはよくある下剋上というか下積みがあり最終的に編集長になるから流...この感想を読む

4.84.8
  • さかおさかお
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  • 598文字

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