子供の頃に一番印象に残っている今でも一番好きな作品 - おそるべしっっ!!!音無可憐さんの感想

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おそるべしっっ!!!音無可憐さん

4.004.00
映像
4.17
脚本
4.33
キャスト
4.00
音楽
4.17
演出
3.50
感想数
3
観た人
4

子供の頃に一番印象に残っている今でも一番好きな作品

5.05.0
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
4.0

目次

音無可憐の衣装が斬新で愉快

ヒロインの音無可憐が大好きな軍司の前に登場するときの服装が本当に奇抜で、そしてその服を着こなしてしまう榎本加奈子さんのスタイルの良さには本当に驚きました。

いつも蝶々や白鳥お雛様など何かしらのテーマが必ず存在していて登場の仕方も毎回楽しみになるくらい本当に可愛かったです。

ドラマの中で軍司がファミレスでたまたまふざけて言った好きなタイプを可憐が聞いていてそれからこういう格好をするようになるのですが、階段から落ちて本当に頭までおかしくなっちゃうシーンはとても斬新でした。

そして一度また普通の可憐に戻る回があるのですが奇抜な可憐に見慣れているために普通の可憐を観るとすこしさびしくなっちゃうのもおかしかったです。

今でいうコスプレのような服を普段から着ていて、確実に浮いているのにその空気を一切感じ取ろうとしない気持ちの強さにも子供ながらに感動したのを覚えています。

自分の好きな格好をすることやお洒落をする楽しさなどに目覚めたのはこの作品を観たことがきっかけだったような気がするほど今でも頭の片隅に残っている服装でした。

そもそも漫画で描かれていた服が本当にドラマの中で再現されていて現実に作り出してしまっていることにとても感激です。

いざというとき“好き”という真っすぐな気持ちに勝てるものはない

軍司と同じ大学に通う彼女として小嶺麗奈さんが万田久美子を演じているのですが、この子もなかなか気の強い彼女を熱演していてとても魅力的でした。とても綺麗で軍司もそれなりに大切にしているのが分かる彼女なのにもかかわらず可憐は悪質な横槍をしたり、嫌味を言ったりしていて軍司もなんだかんだ言って可憐に構ってしまうので本当に可愛そうな役でした。綺麗な人があんなにも悲しそうな表情をするととても哀愁漂ういい女に見えるんですね。

可憐は結構な二人の邪魔をしたり嫌な女の子を演じていたのですが、全くそれを悪く思っていないところが好感を持てるんです。ハッピーな嫌がらせというか虐めではなくて、軍司のことが好きすぎて振り向いてほしいがゆえに行ってしまうことなので悪気を感じられないのでとてもその恋心が可愛らしく見えました。本当にされている側だったらとても苦しいかと思うのですが、なぜかとても可憐を応援したくなる魅力を持っていてそれを演じている榎本加奈子さんも少し小悪魔的要素を含んでいるような気がしたので、本当にはまり役だったのではないかなあと思います。声も容姿も全てが可愛らしいのでしょうがないけど許してあげたくなっちゃうような音無可憐を上手に演じられていました。

そしてなんといっても可憐の軍司に対する“好きという気持ち”だけがその行動を起こしてしまう原動力にもなっているのである意味尊敬に値しました。ここまで自分の気持ちのまま素直に行動出来て気持ちを伝えられる能力はドラマの世界の中の人物とは言えとても羨ましかったです。

雨の中軍司の風邪が治るように祈り続けているシーンでは、朝に彼女の久美子も家の近くまで来ていたのですがその姿を見て流石に敵わないと思ったのか帰っていく様子が印象に残っています。雨にぬれても榎本加奈子はとても可愛かったですし、あんな女の子に外で雨の中ずっと自分の風邪が治るように祈ってもらえてたと思ったら、やっぱり心が揺れ動いちゃう気持ちも分かります。(確実に二人の関係性によって感じ方も変わってきますが。)

でもこの頃には軍司も少し可憐に気持ちが傾いているように見えるところもあって、やっと可憐の気持ちが軍司の心に届き始めていると思ったらやっぱり嬉しかったです。

やっていることはストーカーと同じことなんですけどね。この作品自体がかなりポップに描かれているのでそんな要素も特に何も気にならなく感じられないほどラブコメとしてとても楽しんで観ることが出来たような気がします。

軍司のいざというときの可憐に対する優しさがきゅんとする

ドラマの中の設定では彼女がいるので最初の頃はかなり可憐に冷たくしていて、それはもちろん可憐の行動が唐突すぎたり久美子との約束の間に入ってしまう場面が多かったからなのですが、後半は特に少しずつ可憐に対する態度も優しくなってきて、雪山で遭難しかけた可憐を助けに行くシーンでは男らしさも感じました。やっぱり彼女としては他の女の子を助けに行くなんて嫌だったと思うのですが本当に素敵できゅんきゅんするシーンでした。

こういう可憐に対していいことがある裏側では必ず久美子がどこかで傷ついていることが多かったので観てると嬉しさと悲しさが入り混じるシーンが多くあったように感じます。

私はラブコメは悲しさと嬉しさの間にある闇がそこまで深く感じられずに観ることが出来るのでとても好きなのですが、この作品も彼女の久美子や可憐の嫉妬もしっかり描かれているのですが、周りで流れている音楽だったり他の役者さんの表情がかなりポップな驚き顔だったしてとても楽しくその争いを観ることが出来るのでそんな部分もとても好きでした。

そして岡田義徳さんいえば『木更津キャッツアイ』や『THE3名様』ようなイメージが強くおかしな役をやっているイメージでラブコメの相手役になるような役柄をやっていることも今では驚きでいっぱいです。最近ではだらしない旦那や暗い役をやっているのもよく見ますが、この作品の岡田さんの役も彼が売れることになった出世作にしてもいいくらいとてもお似合いの役柄だったと思います。本当に様々な役柄を演じ分けることのできる役者さんでとても好きな方です。

劇中に流れるサントラがとにかく素敵

基本的に劇中で流れる曲はカントリーミュージックのような曲やオルゴール、ピアノを使った曲が多くとても可愛らしい音楽がこの作品をもっと可愛らしいものに引き立てていたように感じます。

なんせメインテーマの曲が本当にドラマチック!!

これから絶対に何か始まるような気持ちにさせてくれるような曲でした。リズム感も絶妙で三拍子のリズム感が何とも可憐のイメージにぴったりで、可憐のおとぎ話がこれから始まるような曲の入り方、そしておとぎ話の中のようなメロディーライン、そして新たに何か始まるような終わり方という本当にこのドラマの世界観にぴったりなテーマソングでした。

劇中で使われている曲もとにかくポップで気持ちが上がる曲が多く、何か起こる劇的なシーンの曲は明るくありながらも悲観している冷たい曲で作られており、ドラマを観ていなくてもその映像が浮かんでくるくらいこのドラマに使われている音楽は頭の中に残ります。

よくシーンのお芝居は音楽によって倍良いものに見せることが出来ると聞いたことがあったのですが、本当にこのドラマはその通りで音楽ありきの作品だったと思います。

そして流れている曲の種類もとにかく多いので飽きることがありませんでした。同じ曲でもかなりいろんな種類に編曲されていて場面によって使分けられていたのもとても覚えています。駆け抜けるような疾走感のあるものからオルゴールで可憐が軍司のことを想っているシーンによく使われていた曲まで本当に全曲この作品のために作られたんあろうなあと感じるほどそ、れぞれのシーンに必ずマッチしてくるこのドラマのサントラは最強だと思います。

ドリームワールドに行ったかのようなこの作品の音楽は最近の他のドラマではなかなか聞くことが出来ないような夢のある音楽で溢れていて一度聴いたら忘れられません。

今度サントラも買ってみようかと思っています。

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他のレビュアーの感想・評価

郡司のためなら何でもやります。音無可憐って危険な女じゃないですか?

裏表のあるぶりっ子な姿は、全て愛する郡司のためでした。私がこの作品を見たのは中学生くらいの頃でした。音無可憐を演じたのは当時可愛くて人気のあった榎本加奈子さんです。率直な感想は、”ぶりっ子”でした。まさしくぶりっ子の鏡のような音無可憐を私は嫌いでした。女子には絶対人気などあるわけがなく、ぶりっ子は女の敵と思ったくらいです。しかし、こういった女こそ男は好きになってしまうので、さらに女子から嫌われる立場の人間です。音無可憐は、男の前だとか弱く見せて、女の前になると口は悪いし態度も良くない、そんな女の子です。こんな裏表がある女を好きになる男がいるのかと本当に不思議に思いますが、実際にいるから驚きです。この作品中だけでなく、現実に男はぶりっ子の女には弱いと思います。すぐデレデレし、ぶりっ子の裏側が全く見えない状況に陥るのです。女からみたら、情けないなと思ってしまいます。音無可憐の凄いところは、...この感想を読む

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無可憐は憧れの男性、ぐんじ君に「うるせー女」と言われてことをきっかけに、ぶりっこ女に変身します。ただのぶりっこではなく、最強ぶりっこ。メルヘン考え方やフリフリのお洋服。なぜかたまに被り物やコスプレもして、大騒ぎの毎日です。「えへ」「だぞ!」「ぐんじぃ~」などイライラするけど、なんだか笑える話方も特徴的です。作品は原作が鈴木由美子さんの漫画であり、鈴木由美子さんの漫画はよく実写化しています。(のちに音無可憐を演じた榎本加奈子さんは別作品でも主演をしています。)鈴木由美子さんの作品の特徴は、さまざまな容姿を使い、主にコメディーです。美人とブスと言葉がとにかく飛び交います。この作品もそんなところで、とにかく主人公は自分を世界一可愛いと信じ込んでいます。普通なら美人やブスなど差別的な事ばかりいうと酷い話になるのですが、何故か笑えるお話です。主人公は可愛いけどお馬鹿だからなのかも知れません。そして...この感想を読む

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