器を大きくする - お水の花道−28歳ガケップチの感想

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お水の花道−28歳ガケップチ

4.504.50
画力
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ストーリー
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キャラクター
5.00
設定
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演出
4.00
感想数
1
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器を大きくする

4.54.5
画力
3.5
ストーリー
4.5
キャラクター
5.0
設定
4.5
演出
4.0

目次

バブルを感じるお話し

夜の仕事について良いイメージが無かったのですが、きちんと接客にプライドを持ってお客様を楽しませるために考えて、自分を磨いて時間を使ってやっているんだなと思いました。

夜と言えばキャバのギャルのノリを感じられる人が多いのだろうと思ってましたが、この漫画を読んで同じホステス同士でもノリの違いがあったり、大変なのだと感じました。

来店するお客様自体も何でお金を出してお店に行くのだろうと理解できませんでしたが、それぞれ悩んで癒しを求めてるんだなぁと少しだけ共感することも出来ました。

バブル時代の話になるので、お金の使い方は今とは違うんだろうなとは思います。

女性の価値はどこにあるのか

女性の若さや美しさを売っているものありますが、夜の人は28歳で自分の魅力を増やして店を持つなどして一皮剥かせるか、引退するか。お客様は本気で恋愛してくれたりすると、自分はこのまま結婚した方が幸せになれるのかもしれない。相手にしたくない人に媚び売って笑顔を振りまいて過ごすより、そこまでだけど楽な相手と結婚するか。結婚は逃げなのか。しがみついても若い子が年々入ってきて、自分の価値もどんどん下がっていくと思うと見た目でなく、中身を磨かないといけないんだと感じられました。

磨く事が大事

歳の若さというものは、怖いものもなく自分が一番と信じて自信に満ち溢れている時。けれどそれにばかりしがみついて高を括っていたらあっという間に歳をとってしまう。大切なのは自分を磨きつつ、自分を見つめて相手もきちんと見つめて相手のことを考えて行動できるようになれば、自然と自分の器も大きくなりゆとりをもって美しくなれるのかと思いました。

若さのみだど自分が歳をとった時に若い子に嫉妬したり、若い子の考え方をバカにしたりして余計自分が惨めで歪んだ人間になってしまうのだと感じられました。

女同士だと必ずといっていいくらい起こる出来事がリアルに満載ですが、人のふり見て我がふり直せという言葉の通り、この漫画を見て思う事ができるなと思いました。

どんな道でもしっかりとプライドを持って歩けば美しくあれるものある、若さが全てではなく自分を磨いて人生をいう道を歩くことが大切だと、単に夜のことを面白おかしく書いているだけでなく、しっかりと意図を込めて書かれた漫画なのだと思います。

だからこそ2度に渡りドラマ化になり、昔の絵柄でも現在も読まれるくらいの内容なんだと思います。

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