スケベ漫画家×クーデレアシスタント×貧乳編集者！！ - マンガ家さんとアシスタントさんとの感想

スケベ漫画家のドタバタライフ

月刊少年誌「ゴンゴン」でちょっとエッチなラブコメ漫画を連載する主人公「愛徒 勇気」、クールなツッコミ役でゆるキャラ大好きのアシスタント「足須 沙穂都（足須さん）」、ツンデレつるぺた金髪ツインテ編集者「音砂 みはり（みはりちゃん）」のラブ（？）コメディです。

前作「ドージンワーク」ではギャグを交えながら同人即売会のあるあるネタがメイン、といった感じでしたが、本作はよりキャラの関連性を踏まえたコメディ描写が多くなっている印象ですね！

ヒロユキ先生の漫画家としての成長も伺えますが、時折「これって作者の願望なんじゃ・・・？」というようなうらやま・・・けしからんシチュエーションも。

魅力的なダブルヒロイン

この作品のキモはなんといっても足須さんとみはりちゃん！

当初はスケベな愛徒に振り回されていた足須さんですがどんどん耐性とスルースキルを身につけ、一部の人にはたまらない（？）クールっぷりを見せつけます！

その一方で謎のゆるキャラ「ダルックマ」がお気に入りだったり、独特すぎる作風の漫画で周囲をドン引きさせたりするポンコツな面が垣間見えることも・・・。安易に愛徒に好意をよせないあたりが逆に良い味出してます！

一方でツンデレ編集者のみはりちゃんは明確に愛徒に好意を抱いている微笑ましい女の子・・・ですが相手が相手だけにどうにもラブコメ展開になりにくい不憫っ子・・・。

暴力的なツッコミヒロインに見えて、真面目で熱心で責任感が強いエピソードが多い一方で、みはりちゃんが暴れる時はたいてい愛徒の頭がおかしい時が多いので、理不尽な暴力系ツンデレとなっていない点もさすがです！

強烈な個性のサブヒロイン達

メインヒロインだけでなくサブヒロインも個性的なのがこの作品の魅力です！

ふんわり系巨乳アシスタントのりんなちゃんは話をどんどん脱線させていく、ある意味非常にヒロユキ先生らしいキャラクターですね！

天才ちびっこアシスタントのせなちゃんは金髪天才ロリという点は「ドージンワーク」のソーラを彷彿とさせますが、こちらは素直になれない系ツンデレ！めいっぱい背伸びして大人ぶってるところが超！超！超！かわいいのですよ・・・！愛徒とフラグを立てまくってるところもナイスです！

かわいすぎる編集者・種持葵も見逃せません！愛徒LOVE！・・・だが男だ。ホモオチはラブコメのお約束の一つですが、葵は見た目が見た目なだけにちょっとうらやましいかも？

そして私のイチオシヒロインが中二系バトル漫画家の兎美都 冥聖です！才能ある売れっ子漫画家としてライバル出現！？かと思いきやどんどん愛徒とフラグを立てていく、ある意味せなちゃんと同じポジション。痛さは強さ！

冥聖だけでなく他にも漫画家キャラが登場しますが、モデルとなった人物はいるのでしょうか。気になるところですね！

作品を通して感じる「おかしくて優しい世界」

こうしてキャラクターを列挙すると浮き彫りになりますが、この作品には悪人と呼べる人物がまったくいないことがわかります。

せなちゃんや冥聖は憎まれ口をたたいた後は反省したり謝りますし、女性キャラがブッキングしても全くドロドロした展開にならず安心して読めます。

何より愛徒の人柄が明るく優しくスケベなためか、ちょっぴりエッチな展開になっても決してインモラルな雰囲気にならず明るくギャグになる、というのはヒロユキ先生の作品の魅力です。

おっぱいやパンツが大好きで、女の子が大好き！という部分と、その真剣さがおかしなベクトルに飛んでいくところ、そしてなんだかんだ言って優しく、人を貶めない点は愛徒と作者の共通項ですね。

そんな本作ですが、連載終了後も復活連載で後日談があったので、もしかしたら今後も続きが読めるかもしれないですね！