かなり歴史の残る小学生の翼の死闘が観れる - キャプテン翼 世界大決戦!!Jr.ワールドカップの感想

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キャプテン翼 世界大決戦!!Jr.ワールドカップ

4.354.35
映像
4.50
ストーリー
4.00
キャラクター
4.50
声優
4.75
音楽
4.25
感想数
2
観た人
2

かなり歴史の残る小学生の翼の死闘が観れる

4.54.5
映像
4.5
ストーリー
4.5
キャラクター
4.5
声優
4.5
音楽
4.5

目次

映画ならではの最後はしっかり閉める設定

キャプテン翼のこの昭和時代の映画は、何と言っても映画ならではの漫画では描かれない設定にあると思います。

まず、アメリカ代表との試合で、ルーク君というパワーディフェンスとパワーシュート専門のキャプテンがいて、日本代表と戦うのですが、結構あっけなく倒されます。

しかし、ポイントは、アメリカにもこういう男がいたというところが大事な部分なんです。

試合を通じることにより、なぜか日本代表と試合をするとそのサッカーの楽しさに選手みんなが目覚めていきます。

その一番わかりやすいかったのが、このアメリカ対日本だと思います。アニメ中でも、威圧し性格の悪さを一面に出していくルーク君。しかし、日本代表戦の後には、心が開けて握手し笑顔で終わるシーンなんかは、見てる人を非常にほっこりさせてくれました。

そして、当然ながら、作中で出てくるブラジル代表のカルロスサンターナも同じです。はっきり言って翼も作中で言ってますが、「サッカーを楽しんでるように見えない。ロベルトが本当に育てた男なのか?」

ほんと、その通りで、サッカーに恨みをぶつけるようなサッカーをしてますが、最後には、笑顔で翼をライバルと認め、笑顔で終わります。

この設定は、映画ならではだと思います。最後、爪痕を残さずしっかり、笑顔と握手で終わるシーンはスポーツマンシップにしっかり乗っ取ってます。

漫画だと、かなり爪痕を残し次回は倒すぞというシーンも数々ありますが、映画はしっかり笑顔で終焉してるので、そこは、非常に子供にも良いし見てる人をほっこりさせてくれる気持ちいい作品になってると思います。

あのシュナイダーが負ける

この作品が出た時は、まだドイツ代表のシュナイダーが最強でした。

勿論、これは、大人になってもそうです。この小学生の試合に関してはシュナイダーは絶対だったのですが。

この、作品から、ブラジルが出始めてその監督がロベルト本郷。勿論、僕の見解だとこの漫画は、翼とロベルトの戦い的要素が必ずあるので、大事だと思いますが、まさかこの映画で戦うことになるとは

当時誰も思ってなかったと思います。勿論、カルロスサンターナが出てきたのもこれが初だと思います。この時代の漫画を見てもまだブラジル代表すら出てきてませんでした。

そして、シュナイダーがこの試合で負ける。それも、サンターナ不在のチームでです。

ロベルト本郷が監督になると、主要選手抜きでも勝てるという部分も映画独特の設定からしっかり描いてる部分もすごい良いと思います。

この時代の、見てる人たちは、「えっシュナイダー負けた」と誰もが思ったと思います。

そして、付け加えるなら、この時点で、ファイヤーシュートを打って欲しかったですね。このシリーズの映画では、ミラージュボールという必殺シュートしか持ってないので。ファイヤーシュートを身につけていたら、勝てたか?それか、サンターナをこの時点で投入してた可能性が高いのか?とは思いました。

理由は、サンターナのこの作中の売りは、翼と同じドライブシュートを打てるということでしたので。

意外とこの作品は、今後の翼にかなり影響している

見てる人は、薄々気づいてると思いますが、この作品、ブラジル代表もかなりすごいメンツが出てるんです。

南米代表として試合に出てるのですが、フォワードのビクトリーノ(現ウルグアイ代表)ファンディアス(現アルゼンチン代表)カルロスサンターナ(現ブラジル代表)とある意味有名選手のオンパレードです。

そして、監督には、元ブラジル代表ロベルト本郷監督。多分、映画でなければ勝てないと思います。笑

この試合で日本は優勝し、映画では、翼にロベルトがブラジル行きを誘うのですが。実際は、この数年後のジュニアワールドユースでドイツに日本が勝ち優勝してロベルトが似た感じで翼に会いに行き、

そこで、ブラジル行きが決まり中学卒業後ブラジルに渡る設定になるのですが。この映画では、若干設定が違いますが、相当そういう意味で翼の未来に影響してくるわけです。

アメリカ代表のルーク君など今後は出ませんが、設定が映画ではあるが、しっかり進路については間違っていない設定なので、そこは、安心して見れる部分だと思いました。

この時代の映画は、映画オリジナルとしてかなり設定に無理があるアニメーションが多かった中、キャプテン翼に関しては、今後の漫画にもしっかり出てくるキャラ設定されてたので。僕は、かなりそこは、大人になってからにはなりますが、評価できました。

わかりやすいのが、同じ時期に東映漫画祭りでしてたキン肉マンなんかは、ザウコン含め、アニメ映画以外でてこないキャラばかりでしたので。笑

そう考えると、このキャプテン翼は、若干ブラジルに行く年齢設定は早いものの、漫画としっかりリンクしてる部分があるので。後にも先にも見て後悔しない作品には仕上がってると思います。

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他のレビュアーの感想・評価

ツッコミどころがあるから面白いキャプテン翼

短い尺ながら見どころがある作品1986年の東映まんが祭りで公開されたキャプテン翼の劇場版である。この作品は最初に公開されたヨーロッパ大決戦から数えると4作目になる。2作目と3作目がやや1作目の勢いに比べるとやや内容が希薄な作品だったのに対し、テレビ放送版では描き切れなかった翼とロベルト本郷との再会を描くことで、この4作目は内容が濃いものになっている。原作では中学の全国大会終了後、全日本チームが編成されて全日本ジュニアユース編が始まるのだが、アニメは全国大会の決着を持って終了したため、原作のユース編を補完する意味ではこの劇場版はファンには嬉しいものになった。短い尺で世界のエースを登場させているため、ややエースの強さや凄さが描き切れていない面もあり、1作目のヨーロッパ大決戦の方が試合としては見どころがあるものの、ロベルトと翼の再会、松山と恋人美子の再会、南米選抜のサンターナの改心などキャラクターの内...この感想を読む

4.24.2
  • tamamatamama
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