出会いこそが人生の宝探し
学生から社会人になるプロセスで大切なことは、すべてこの作品に描かれている
ここではまず作品に触れる前に人生で大切と思われることを定義しておきますと、それはやはり自分の感情を表現することだとおもいます。
学生のうちはある程度定められたレールの上を歩んでいればよかった。しかし社会にでるとレールはおろか歩む道さえも自分で作らないと行けません。
思うようにいかないとき、どうしても相手に思いを伝えたいとき、人間はどんな感情をもち、葛藤の末に決断を下すときがあります。
このような人間の内側をあますことなく描いたマンガだなぁと感じました。
マチュピチュの存在と歴史を知るにはもってこい
つぎに、このマンガはマチュピチュのことをしるにはもってこいです。
歴史にはじまり、なぜあんな標高の高いところで暮らさないといけないか、どんな人が何人くらいすんだいたか、などなど書物としてよくまとまっています。
バブル景気真っ只中の日本で繰り広げられた社会現象などをうまく描いてます。今読み返すとなおさら痛感します。彼らには彼らのおもいがあったんだと。
ただ、取材したのは20年以上も昔の情報なのでずいぶん古いのが残念なところです。ぜひともリバイバルをしてほしい。
ペルーに行ってからは若干話がおもしろくない。
正直なところ、途中とくにペルーに行ってからは面白くない。
どうも夢のような話ばかりが続きイマイチ現実味にかけます。言いたいことはよくわかりますが、、、
金脈を見つけるのはそんなに簡単でもない、さらに手彫りで発見できることはまずない。
それを主人公のカンだけを頼りにあるきまわるなど夢のまた夢。
そもそも、なぜ金脈を見つけないといけないのかもわかりません。さらに取材クルーの人たちも意味がわかりません。あだ話を引き伸ばして連載を長引かせる必要があったのは必要悪。
それにしても、クライマックスは感動。なぜにあんな絵がかけるのか。
日本に生まれて良かった。日本人のルーツをしっかりと考えさせられる。
最後に、学生から社会人になるのには何が必要か、それを探しに旅に出る。社会に対する反感、でもそれに従わないと生きていけないことも分かっている主人公たち。
みんなそれぞれの思いを胸に旅に出る。そして様々な出会いと別れ。
時折思い出すシーン。それはマフィアの総帥が裏切りをし、見せしめのため処刑される。
それまでしても、日本人をたすけたいマフィアの総帥の気持ちはまだ私には分からない。
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