ギャルゲーのアニメ化は・・ - ましろ色シンフォニー -The color of lovers-の感想

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ましろ色シンフォニー -The color of lovers-

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映像
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ストーリー
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キャラクター
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声優
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音楽
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ギャルゲーのアニメ化は・・

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映像
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ストーリー
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キャラクター
5.0
声優
5.0
音楽
3.0

目次

物語の主軸からはずれてしまったシナリオ

この作品「ましろ色シンフォニー」(略ましフォニ)、同PCゲーム(18禁)からのアニメ化であるが、物語の主軸は主人公「瓜生新吾」と妹「桜乃」が通う学園が同じ街にある女子学園と統合される事になり、テスト統合として主人公含む何人かの生徒が、この女子学園に通うことになるのですが、統合に反対なのが理事長の娘でありメインヒロインの「瀬名 愛理」 彼女含め男子もいる学園との統合反対派が多く、苦労するテスト生達。・・学園統合は成功させたい。とこれをベースにシナリオは進んでいきますが、ゲームの場合ヒロインごとに分かれてシナリオも変わります。しかしアニメでは分岐もできず、基本ギャルゲーアニメの構成は基本、他のヒロインの悩み事を解決最後にメインと結ばれて完結が王道である。この物語のメインとヒロインは愛理であり、彼女のシナリオにこの作品の主軸が組まれている。それは反対派の筆頭である彼女が新吾と恋愛関係になり、統合賛成派に周り周囲の説得など苦労の末統合となるわけですが、物語の主軸はここで愛理含め周りの女子学園の生徒も二人のラブラブっぷりをうらやましく感じたり普段の日常でも男子生徒に助けてもらったりとか好印象があり統合も悪くはないよねと皆で協力して・・というのがましフォニの主軸テーマであり、他のヒロインはあくまでサブであり、この主軸には触れていない。なのにアニメではテーマはほったらかしにして関係ない話に進んでしまっている。それはサブヒロイン「天羽 みう」ルートに行ってしまっている。このルートは言ってしまえば動物愛護ルートであり、学園統合とはなにも関係ないのである。アニメでも原作をなぞる感じでみうルートが展開しているが、主軸である学園統合には一切ふれず、いつのまにか愛理が統合賛成に回り、影でひっそり主軸テーマは解決してしまっている。わかりやすく例えるならRPGで勇者が魔王を倒しに旅立ったが、途中の村で畑を耕したりして農作業にはまり魔王を倒さずに一生そこで農作業をしながら幸せにくらしましたとさめでたしめでたし。魔王はいつの間にか別の人が倒してたしいいよね。というのがこのアニメ版ましフォニである。そんなRPGアニメを放映されでもしたらはっきしいって製作陣の正気をうたがわざるをえない作りである。そしてこのアニメ版ましフォニも同様でこれで納得できるのは原作みうファンだけであり、原作知らなければ、つらいハブられる統合学園生活で(みうに)やさしくされちゃったからそちらになびいちゃったんだね、学園統合目標に苦労せず、やさしくされちゃった先輩(みう)という楽な道に逃げちゃったねとおもわれてしまってもしょうがないのである。実際アニメでは新吾は確かにみうのためにはがんばった。ですが主人公として話の主軸である学園統合に関してはなにもしていないのである。愛理が勝手に心変わりでしてとなり、主人公必要?と思えるくらいの展開には苦言を呈さざるをえません

なぜ「みう」だったのか?

なぜメインの愛理でなくみうだったのか?これは色々な説がありますが、やはりみうが人気投票トップだったからという某空鍋作品と同じ安易すぎる理由が濃厚である。しかしこの選択がよしとされるのはラノベやコミックなどの限定特典につくDVDやBDでなければいけない。そちらならあくまでファンに対してのサービスとして納得するが初見含むアニメでサブヒロインをメインにするというのはどう考えても悪手である。メインヒロインというのはメインというだけあり、その物語の主軸 テーマが含まれているのでありそれこと製作者が伝えたいことが一番色濃くでるルートである。それを描かずに、ただ人気投票トップだったからという安易な理由でサブに変更されたのではそれでは作品が本来の力を発揮できていない中途半端になり、原作製作者、および原作ファンからしたらこの行動は冒涜とも言えるのである。もちろん例外は存在します。ゲーム本編でもメインヒロインが結ばれずとも、物語が主軸を通す作品もあります。多いパターンがメインヒロインが未来から来た主人公と現代で結ばれるサブヒロインの娘や知り合いで主人公やその結ばれるヒロインがこのままだと死んでしまうため助けるために未来から来たとかいう設定なら、メインヒロインと結ばれなくても主軸は通した作品になります。こういう場合でも一応メインヒロインはメインとして別のハッピーENDになるのが多いですが、こういう場合ならサブヒロインが結ばれても問題はないのですが、ましフォニは愛理ルートが物語の主軸であるので、サブヒロインルートはあくまでサブなので一本ルートのアニメではやるべきではないのだ。

7話からの異様な変更とぱれっとの宣伝?

さてアニメ版ましフォニで一番問題視されてるのがこの7話からの異様な変更である。これは後に色々な作品でネタにされる「一緒に風呂まではいったのに振られたヒロイン」である。実際に6話までは順調に新吾と愛理は距離を詰めていて愛理の態度も軟化、6話では暗闇でありながら愛理自ら一緒に風呂に入るという行動まで出ている。これに視聴者は確実に愛理ルートと確信しただろう。だが7話になった途端、いままでの話がなかったかのようにみうをメインで扱いだす。さらに愛理の態度も厳しくと前話までの関係がリセットされてるのである。どうみても異様である。さすがに空鍋事件レベルにはならなかったが、この異様な変更とみうルート確定においては当時は色々叩かれもしていた。それくらいおかしい流れなのだ。これに関しては色々な憶測が立っている。製作陣がもめた、シナリオをプレイしていない、みうルートをやりたかったからなど真偽は不明だがこういううわさが立つくらい不自然すぎる流れである。そしてやはり疑念を抱くのが、これはぱれっと(ましフォニ原作製作会社)の宣伝のためにアニメ化したのではないかという事である。 あくまで一つの仮定であるが、ゲーム会社の事を考えるとあながちまとはずれとも言えない状況である。まずぱれっとでは色々な作品を出してきていたが、このましフォ二においてぱれっと=和泉つばす(ましフォニ原画家)というイメージが定着してしまったこと。ゲーム会社においてはよくあることだが、必ずしもよしとは言えないのである。それはコミケなどで証明されてしまっている。行った事ある人ならお気づきであろうが行った事ない人に説明させてもらうと、つばす作品のグッズが出る=3,4時間列待機は当たり前。下手したら一日(または開催期間全部)並んでも買えない。つばす作品なし=数十分から1時間以内で買える。とこれだけ違いがあるのだ。そしてつばす作品は出るのが遅い。実際ましフォニも発表されて発売からかなり時間がたっている。そして実際ぱれっとでましフォ二から次のつばす作品「恋がさくころ桜どき」を出すまでに数本出しているが全然話題にもならなかったのである。となれば会社としては資金を稼ぐためにつばす作品に手を出すのは当たり前だろう。実際アニメ放映後のコミケでましフォ二グッズを販売したら、数年のブランクなど関係なしに企業内トップクラスの長蛇の列ができたのである。皮肉にもつばすがないとぱれっとは売れないと証明されてしまったのである。となるとアニメもやはりメインをやらなかったのはアニメを知りゲームを買いそちらでメインシナリオは楽しんでねという考えもあったのかもしれない。もしかしたら6話製作あたりでぱれっとの介入があったのかもしれない。そういう仮定ならばあの異様な変更も筋が通るのです。

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