世界観が好き
歌がいい!
まず何といっても歌がいいんですよね。EGOISTの歌がどれもよくてオープニングから一気に世界観に引き込まれましたね。そして映像とも合っているからよりいいというか。挿入歌になっているエウテルペなんかもういのりのキャラクター性とも合ってて好きでしたね。しっとりと歌う感じが好きで集が好きになるのも分かるなーって思いました。歌っている時の声が違うんですけど、そんなに違和感を感じることもなく見れちゃいましたね。普通に話している時のどことなくか細い感じの声もいいけど、力強く歌うところもまたギャップがあってよかったです。この作品は何ていうか歌に力を入れた感じが強い作品だったかなっていう印象です。もちろんストーリーも悪くはないんですけどね。ただ、映像と歌のマッチング具合が半端じゃなくて。しかもエンディングにいたっては毎回違いますしね。その回で主に出てきたキャラクターたちが登場してくるっていうあたりも分かりやすくて良かったと思います。なによりエンディングも飽きずに見れましたから(笑)大体エンディングってただエンドロールが流れるだけっていうイメージだったので、それを覆してくれた作品でもありましたね。作中に流れる歌も全部好きでしたね。どれもいい曲ばかりでもはや曲を聴くために見ていたといっても過言ではないですね(笑)
キャラが読めない
謎な感じのキャラが多かったような気がしますね。涯なんて最初からなんか上から目線っていう感じで集もちょっと嫌っていた感じがあったから敵同士になるのかなとか思ったのに涯の人間性が分かった途端、急に親密度が上がったっていうか。というかそもそも親友同士だったっていうまさかの伏線!それは全く予想してなかったですよ。だってお互い初めましてっていう感じだったからとてもじゃないけどそんな風には見えませんでしたもん。まぁ、集の場合は記憶を封じ込めてたからしょうがないにしても涯はちょっとそういう感じだしてもいいのになと思いましたよ。でもいのりが集のことを気にしている時に「お前もあいつを選ぶのか・・・」って言ったところでちょっとん?とは思いましたけど。そう考えると涯は真名のことが好きだったけど、その真名に似せて作られたいのりのことも好きだったんじゃないかなって思うんですよね。でもどちらかというといのりはまだ子どもっていう感じだったから父親みたいな感覚もあったのかなとも思うんですよね。いのりも涯のことはお父さんみたいな感覚で思っていたのかもしれませんね。でもそれにしても涯に言われたからってまるで集のことが好きかのように見せかけるなんてなかなか演技力があるなと思いましたね。でもきっと100%演技だったわけじゃないと思うんですよ。きっと少なからず集に対して気持ちがあったんじゃないかなって思うんですよね。集はいのりが今まで関わってきた葬儀社の中にはいないタイプの人間だったからっていうのもあるし、もともと真名を元に作られたからっていうのもあるのかもしれませんけどね。そう考えると真名が一番何をしたいのかわかんないですよね。そもそも血の繋がった弟に本気で恋をするっていうのも今までのアニメの中にはそんなになかったけど、なんていうか真名の場合はちょっと狂気を感じましたね。いわゆる狂愛っていうやつですかね。その一方で涯の恋心をうまいこと利用して自分の手駒にしたりと結構したたかな子っていうか。子どもらしからぬ考え方や行動をする子だなっていうのが強く残りましたね。でも涯のおかげで少しはそれもなくなったのかもしれません。そんな真名でも涯はずっと一途に想い続けてたんですね。ただそうなると涯はなかなか罪作りな男だと思いましたよ。だって亞里沙にあれだけ好きになるようなことをしておきながら自分は真名のことしか考えてなかったんですからね。ちょっと最低だなって思っちゃいました。
恋愛模様が何とも言えない
このアニメって分かりやすい恋愛模様じゃないんですよね。くっつくのかと思ったらそうじゃなかったりして・・・。集といのりだってハッピーエンドで終わるのかと思ったらいのりが死んじゃって終わっちゃったし。何より祭が死んじゃったところで集があれだけ変わっちゃったっていうのもびっくりしましたけどね。なんだかんだ言って彼の中で祭の存在は特別だったんでしょうね。誰よりも集のことを理解してましたからね。集も彼女といる時は素の自分でいられたっていうかきっと落ち着いて一緒にいられたんでしょう。でも集はいのりのことが好きだからっていうのが分かってからは一番の理解者としてそばに居続けてましたからね。私だったらそんなことはできないなと思いますけどね。だってどんなに想っても相手が見ているのは他の人だったらただただ切なくなるだけですもん。そう考えると祭って心が強い子だなと思いましたね。それに私としてはこのアニメを最初に見た時に集といのりと涯の三角関係なのかと思ってたんですけどね。全く違いました(笑)だからこそ面白かったんですけどね。誰が誰とどうなるのかっていうのを予想しながら見るのはなかなか面白みがありました。ダリルとツグミもいい感じにくっつきそうでしたけどね。2人とも親からの愛情に飢えてるっていう共通点もあるし、なによりダリルのわがままっぷりをツグミがいい具合に一喝してくれるっていう感じがちょっと微笑ましいというか夫婦漫才を見る感じでいいのになと思いました。きっとダリルにとって自分に向かってくる人なんていなかったでしょうからね。ツグミみたいに真正面からぶつかってくれる子との出会いはきっと大きかったと思いますよ。でも綾瀬はほんと切ないなって思いましたね。彼女にとって涯はすべてだったんだと思います。彼が与えてくれたことに応えることが彼女の生きがいになっていたんだと思います。むしろそうすることで自分自身の生きる価値を見出していたんじゃないかなって。だからこそ心の支えと言ってもいいくらいの涯を失ったショックは誰よりも大きかったんだと思います。確かに葬儀社にとっても涯を失ったことは大きかっただろうし、それなりに内部でごちゃごちゃすることもあるでしょうけど、そんなことよりも綾瀬の中で自分が生きる場所がないっていうのが不安というか精神状態を狂わせるほどのことだったんだと思います。だからこそ集が出してくれたヴォイドは彼女の心を少しは救ってくれたと思いますよ。なんてったって自分自身の足で走ることができるようになったんですからね。戦闘では直接的に戦力にはならないかもしれませんけど、走ることが彼女にとって生きる意味になるんだと思います。
まさかの共演
いやーまさか他の作品でこの2人の絡みを見ることになるとは思ってもみませんでしたね。もう亞里沙の声を聴いた瞬間、浮かんだのはシェリルでしたからね(笑)もうそれにしか聞こえませんでした。しゃべり方と言い、声のトーンと言い、キャラクター性といい全てがシェリルとダブって見えちゃいましたよ。涯と一緒のところを見た時には完全にマクロスFのシェリルとアルトでしたよ。だから一瞬ギルティクラウンを見ているっていう意識が飛んじゃいましたもん(笑)だからこそこの2人がくっつくのかなとも思っちゃったんですよね。きっと中のお二人も楽しかったと思いますよ。見ている方でさえワクワクしたんですから。
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