ヘルシングの魅力 - Hellsing OVAヘルシングの感想

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ヘルシングの魅力

3.53.5
映像
3.0
ストーリー
4.0
キャラクター
4.5
声優
3.5
音楽
4.0

目次

登場人物たちの信念

この作品に出ている登場人物達は独自の信念又は美学と言えるものを持ちそれに従って行動している。アーカードは人間に対して憧れのようなものを抱いていると私は感じた。自分と同じ化け物を「人間でいることに耐えられなかった弱い生き物」と言うなど人間を高く評価している事が分かる。少佐にしてもそうだ彼は戦争に対して普通では有り得ない執着心を持っていて彼の行動の殆どは戦争のためにという理由がある。特に少佐が大隊の前で言った「諸君、私は戦争が好きだ……」のセリフは少佐の身体は細胞の一つにいたるまで戦争をするために存在していると感じさせられた。

どいつもこいつも戦闘狂

見出し通りアーカードといいアンデルセン神父といい登場する連中は戦闘が大好きな奴らばかりだ。傷だらけになり血を流しながらも楽しそうに敵を引き裂いている様子は完全に狂ってると思った。特に狂っていると感じたのはウォルターだ、彼はこの作品に登場する数少ない人間のひとりなのたがその戦闘力は並みの人間など比較にならない、銃弾を避け鋼糸で吸血鬼を輪切りにするなど本当に人間か?と疑いたくなる。しかも吸血鬼を切り刻んでいるときは笑顔を浮かべているなど殺し合いを楽しんでいる。そして、彼が一番の戦闘狂だと思った理由はウォルターとアーカードの最後の戦いだ。敵に寝返ったウォルターが若返った姿になりアーカード達の前に立ちふさがるがその理由がアーカードと全力で戦いたかったというのだ。そのために、仕えてきた主人も仲間も捨て一夜限りの力を得るなど正にいかれているとしか言えない 。登場人物達の戦いに対する思い や楽しみなど考えながら戦闘シーンを見返すと今までとはひと味違って感じる。

武器の魅力

作中では数多くの武器が登場するがその多くが現実では扱うことの出来ないものばかりだ。アーカードは人間が撃つことが出来ないほどの大口径の二丁拳銃を使いこなすし、アンデルセン神父は銃剣を使うしかも、使われる銃剣は柄の部分を銃口に差し込んで使うタイプのとても古い物だ。そして、この銃剣はコートの袖口から無限に補充されるなどしているし重要な場面のセリフにも何度か登場していることからこの銃剣とアンデルセン神父との間には過去に何かがあったのだろうと予測される。ウォルターは鋼鉄の糸を自由自在に扱うことができるこの糸は万能のようで銃弾を防いだり高所に登るときにも使われていたりする。しかも全盛期のウォルターが使うとビルを輪切りにするなどという芸当もしている、いったいどれほどの物まで切ることが出来るのだろうかと考えてみるとなかなか面白い。

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