地下墓地の世界を堪能
カタコンベという墓場
カタコンベというのはパリの地下墓地みたいな所らしいです。
墓地と言っても、ちゃんと埋葬されてるかといえばそうでもなく、そこら辺に人間の骨が散乱されていらしいです。
個人的にはすごく行ってみたい場所であります。
まぁ普通だったら近寄らない所なのですが、さすがはイタリア、そこでパーティなんかをやっちゃいます。
そんな危ないパーティに参加するお話です。
プロデューサーはなんとあの有名なソウを手がけた人!
この映画が出たとき、丁度ソウの人気が爆発的だったので、あのソウのプロデューサー!?見ないと!っという方はたくさんおられたのではないでしょうか。
私もその一人です。
序盤からして不潔感が増す演出
良い意味で不潔感満載の映画ですが、不潔感でいえば『パヒュームある人殺しの物語』には劣っています。
いかにも地味で根暗な主人公ヴィクトリア。
精神安定剤かなんかの薬を常飲している様子。
なんでも気分転換に姉の所に遊びに行くらしい。
姉のキャロリンは妹のヴィクトリアと違い、糞ビッチ臭漂う感じ。
すでにマンションの中にはヤクをやってそうな男が数人、キャロリンを囲んでいます。
男達はヴィクトリアを見てニヤニヤニヤニヤして気持ち悪い!部屋の空気も悪いし、ヴィクトリアは来るんぢゃなかった、、、家でネトゲしてれば良かったと!思ったはず。
ビッチはヴィクトリアに今夜はパーティがあるから一緒に行くように言う。
もちろんヴィクトリアは嫌がりますが、ビッチはしつこく誘い、パーティに強制参加させます。
ビッチの考えでは薬ばかり飲んでいてはダメ、楽しいことも見つけないと☆っという意外にも妹思いの一面も持ったりしてます。
この姉妹、見ていて面白いのです。
すごく対照的で。多分三人姉妹だったら程よく良い子が真ん中に加わってたんぢゃないですかね。
殺人鬼の待つカタコンベ
パーティ会場はすごい熱気。
ビッチはヴィクトリアに楽しんでもらおうと、色々施しますが、結果全て空回り。
例えば、地下水の溜まった場所で裸で泳ぎ出すビッチ。
ってかビッチの仲間は皆裸。
ビッチはぅヴィクトリアに来るように言いますが、裸になるのに抵抗があるらしく、なかなかきません。
そりゃそうですよ、皆が注目している中で脱いで飛び込むとかできません!
ビッチ達はヴィクトリアを半ば呆れるような、嘲笑うような目で見ます。
ヴィクトリアはもう帰ろうかなぁっというときに、ビッチからカタコンベには殺人鬼がいる、気をつけろ!と脅されます。
しかも迷路のように入り組んでいるから、一度迷えば出れないとまで言われた。
その直後、都合よく殺人鬼が現れ、ビッチを惨殺します。
気が動転したヴィクトリアは急いでパーティ会場に戻りますが、戻った途端に警察が乱入して、パーティ会場は大混乱。
それに流されてしまい、転けた時に頭を強打、、気を失い、気がついた時には誰も居ない広場となっていた。
そこからヴィクトリアは本気で迷ってしまいます。
警察が来た理由も、カタコンベでパーティはしてはいけないみたいです。
普通の考えでは墓場でパーティしようなんて思わないですけどね。
外国の方の考え方や価値観はちがいますねー。
そしてカタコンベを彷徨うヴィクトリア。
姉を殺した殺人鬼がいるかも、、、っとビクビクしながら探索します。
そこに現れたのが、パーティの逃げ遅れた奴か、カタコンベに住んでいるホームレスかわからない男が現れます。
なぜわからないかというと、彼は英語が話せず、ヴィクトリアとうまくコミュニケーションできないからです。
ヴィクトリアは必死で出口について尋ねますが、多分意思疎通できてない感じ。
それどころか、座って休憩していたら襲ってこようという始末。
ヴィクトリアは反撃し、襲われることはなかったですが。
普通のにいちゃんで良かったなヴィクトリアちゃん。
ちょっとでもおかしい奴だったら男の力で無理矢理~とかされてましたね。
ヴィクトリアちゃんもパーティだからといって胸の開いた服着てるからですよ。
そんなこんなで旅?をする二人。
しかしそんな時間は長くは続かず、男は腐った床に落ち込み足を怪我してしまいます。
ヴィクトリアは引っ張り出そうと頑張ります。
がら男が足を怪我している為、男の全体重をヴィクトリアが持ち上げることになるのでそれは無理だろうね。
ヴィクトリアは諦めて、引っ張って助ける振りして男が持っていた地図を取り上げます。
男は絶望した顔と、フランス語でしたが、多分行かないで!っと叫んでいました。
ヴィクトリアは英語で戻ってくるから!と泣きながらいいますが、意思疎通できてない二人。
男はヴィクトリアに地図だけ取られて捨てられたと思ったのでしょうね。
私もそう思うし、ドジで鈍臭いヴィクトリアが出口に辿りつけるなんて到底思わない。
そうこうしている内にヴィクトリアは迷って、迷ってし、捨てた男の元へと帰ってきます。
ヴィクトリアは穴を覗きこんだが、男は既に穴から出ており、ヴィクトリアの真後ろに立っていた。
ここで男が穴の中にいたら話は変わってかもしれないですね。
捨てられた腹いせにヴィクトリアの首を締めますが、普通戻って来てくれたのなら、やっぱり助けに来てくれたんだ!とか思うのですがねぇ。
よっぽど頭にきていたのでしょうね。
問答無用で首を絞める男を、ヴィクトリアはうっかりと殺してしまいます。
うわーどうしよう!っと思っていたら、
殺人鬼が!
一応ヴィクトリアは逃げますが、ライトは切れるし、もう一人殺してるしで、殺人鬼めがけてツルハシを振り降ろします。
ヴィクトリアが勝った!
そう歓喜したのは束の間、序盤で殺されたビッチが生きてるではないでしょうか。
ビッチはモゥ~探したんだからぁ☆的な感じでヴィクトリアに近寄っていく。
根暗で薬ばっかり飲んでるアナタの為のサプライズだったのぉ~☆フランス人は驚かすのが好きなのぉ~☆的な言葉をヴィクトリアを浴びせる。
今までのはドッキリだったのか!
もう二人も殺しちゃった、、、まじどうしようっとヴィクトリアは思ったでしょうね。
ビッチはヴィクトリアの後ろに横たわるビッチの仲間を発見!
え!?まじ!?殺したの!?ありえなくない!?
っと憤怒のビッチ。
他のビッチの仲間は、倒れている男にかけより、介抱をしたりしてるがもう死んでるでしょうね。
ビッチはヴィクトリアをなじりまくります。
あんたはいつもそう!ってな感じで過去をほじくり返し、ヴィクトリアのダメなところを怒鳴りながら言葉をぶつけます。
普通、人殺してる奴にそんな怒鳴らないぞとおもいますが、それは身内効果なのでしょうか。
グズで出来損ないの妹がそんなことできるはずないとタカをくくっていたのでしょう。
しかしヴィクトリアはやってやりました!
プッチンきたヴィクトリアはツルハシで次々にビッチの仲間達を殺していきます。
私的にはざまぁwっな感じでしたら、ヴィクトリアにしたらたまったものではないですね。
そして最終、ヴィクトリアは血塗れのドレスで、何とか地下墓地から脱出した。
もう既に外は早朝になっており、ヴィクトリアが茫然と歩くシーンで終わる。
この後ヴィクトリアは自殺するのだろうなと思ってしまいますね。
気弱なヴィクトリアが可哀想でした。
もしかしたら、殺人という楽しみに気づき、生き続けて欲しいですね。
それにしても、この映画のキャストはイマイチでした。
ビッチも可愛いのですが、おばさん?若くはないなぁって感じだし、ヴィクトリアは終始地味で暗い感じ。
男連中は清潔感ないし、うるさいしと良いとこ無し。
この映画はカタコンベを題材にした恐怖を撮りましたよーって感じですが、カタコンベの良さが出ていたのかは疑問。
地下墓地というこで、パリらしい所は映らないし、まぁまぁの低予算で作られたのでしょうかね。
ただたんにヴィクトリアな泣き叫び、間違えて殺しちゃった!お姉ちゃんのバカ!って映画だと思ってます!
しかし、映像は好きな部類です。
もっともっと不潔感があれば良かったかなぁとも思います。
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