この漫画の魅力とは? - ストラヴァガンツァ〜異彩の姫〜の感想

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ストラヴァガンツァ〜異彩の姫〜

4.004.00
画力
5.00
ストーリー
4.00
キャラクター
5.00
設定
4.00
演出
3.50
感想数
1
読んだ人
1

この漫画の魅力とは?

4.04.0
画力
5.0
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
設定
4.0
演出
3.5

目次

キャラクターと世界観

ファンタジー作品ならではの豊富なキャラクター、人間以外にも亜人種や巨人族が登場する本作は、自然豊かな舞台の中でストーリーが展開される。それぞれの種族に街があり、王族が城に住み政治を行っている。街の中で活発に動く人々、多種族間との交流などが生き生きと描かれ、架空の世界に命を吹き込んでいる。危険な猛獣が住み着く町の外の世界を、読者は主人公である仮面の女王ビビアンと共に冒険していくことになる。明るく親しみやすいキャラクター達とは裏腹にストーリーはシリアスな展開が粛々と続き、緊張感が増すばかりである。しかし、ハートフルな登場人物の個性が重苦しいストーリーの中和剤となり、物語全体のバランスを保っているのだと個人的に考えた。

女性キャラクターの魅力

筆者は女性の肉体美が好きなのであろう。本作でも、嘗め回すかのように女体の魅力を高い画力で表現し、強調している。入浴シーンが多いのもそのためか?(いやらしい意味は全くない・・・ほとんどない。)その一番の被害者?は主人公である仮面の女王ビビアンだ。普段は鉄の仮面で顔を隠しているビビアン女王は、女王にふさわしい美貌、勇気、慈愛を兼ね備え、茶目っ気のある明るい性格の女性である。女王に使える侍女たちや他の種族の女性たちも個性的ではありながら、皆美しい。この漫画は美しい女性たちの優雅な所作、可愛らしい仕草を楽しむためのものであると個人的に考える。

アニメ化を強く希望する

架空の、現実とはかけ離れた世界の出来事であるからリアリティが随所に必要である。そのリアリティあふれる部分の一つがキャラクターのアクションだ。ひとり一人の身のこなし、動きに不自然な部分がなく、素晴らしい。アニメ化するにはもってこいの作品である。巨人族の大きさ、力強い腕力、主人公ビビアンのスピーディーな剣術や黒尾人の素早い身のこなしなど、アニメ化されればそれらの要素が強調されることだろう。多種多様な動物が住む大自然に囲まれた世界、活気にあふれた街の様子、そして前述した女性の肉体美を、一流のアニメーターが料理すれば、どれほど美しい作品に仕上がるか妄想する毎日である。(作品自体が売れるかどうかはわからないが。)アニメ化することを考えた時に再びこの作品の美しさや動きの素晴らしさを実感してやまない。この漫画はストーリーを追うよりも、魅力的なキャラクターや美しい世界をじっくり鑑賞する作品だと個人的には考える。

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