作品における魅力成分を分析! - Peeping Life [ピーピング・ライフ] The Perfect Emotionの感想

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Peeping Life [ピーピング・ライフ] The Perfect Emotion

4.204.20
映像
4.00
ストーリー
4.00
キャラクター
3.00
声優
5.00
音楽
5.00
感想数
1
観た人
1

作品における魅力成分を分析!

4.24.2
映像
4.0
ストーリー
4.0
キャラクター
3.0
声優
5.0
音楽
5.0

目次

継承された人物と話

前作の「The Perfect Edition」から継承されている部分があり、前作からのファンを惹き付けようとしている意図があるのだと考えられます。

「おきづきバカップル」編、「新婚ちゃん行ってきます!」編、「オタクくんフィギュア鑑賞会」編は、前シリーズから継承された内容で構成されています。また、演じておられる役者においても、変更されておらず、再度の登場に嬉しくなってしまう場面だと考えられます。

また、個性の強いキャラクターだった為、前シリーズからの印象が記憶に残っているのです。

それだけ、演じられている役者が良い仕事をされている表れだと考えられます。特に、それぞれのキャラクターは現実社会にも実在しそうで、ついつい本編を見入ってしまいます。なにより、前シリーズの展開を投げっ放しにしていない制作スタッフの姿勢の表れでもあり、確実に好感が持てるポイントなのではないでしょうか。

ただし、全10話のうち、前作から継承されている話は3つのみです。

ほとんどが、新しい設定と、新しい登場人物で構成されているとも考えられます。

また、全10話のうち、3話は前シリーズから継承された話で、残りの7話は新作ということから言えることがあります。それは、「7対3」という比率で構成されているという点です。経済学やユダヤ教の中に、「7対3の法則」と呼ばれるものがあります。世の中を構成しているものの比率は、「7対3」で構成されているものが多いという法則性です。

地球における7割は海面であり、3割は陸地で構成されています。また、経済学の観点からいえば、会社の売上7割は、その社の製品の3割で構成されていることが多いそうです。結果的に、「7対3」という比率構成が成り立っていることが多く、「黄金率」と呼ばれるのが「7対3の法則」という考え方です。

制作スタッフは意図しているのか、当作品においても、継承した話と新しい話では、比率が7対3で構成されています。そして、制作スタッフの意図を察するに、7割が新作であり、3割が前シリーズから継承された内容なのです。逆に、3割が新作であり、7割が前シリーズから継承された内容でも良かったはずです。

すなわち、新作シリーズに比重を置いた内容で構成されており、制作スタッフの意欲を汲み取ることができると考えられるのです。

 

バカップル編の考察

前シリーズ1話の内容であり、当シリーズにおいても1話を飾っている内容です。

すなわち、バカップル編においては、コンテンツの中でも特別の意味をもつ作品と考えられるのです。しかし、カップルの会話だけで構成された内容なのに、そのインパクトは大きいです。日常生活を描いているにもかかわらず、日常の領域を超えているようにも感じられます。

それは、バカップルの女性キャラクターの演技や発言が、そう感じさせるのだと考えられます。

とても我が儘な発言や、自分中心の考え方が先行しているキャラクターです。多くの視聴者による見方としては、男性キャラクターに対しての同情なのだと考えられます。あまりに彼女に振り回されている彼氏という図式が滑稽に映るのです。

ここでも、前項で挙げた「7対3の法則」を当てはめて考えてみます。

彼女の我が儘や発言が先行した内容であり、突拍子もないものであることから、彼女のキャラクターが面白さの大半を占めていると考えられます。すなわち、面白さの7割に該当するのは、女性キャラクターの強烈な個性と考えることができます。

残りの3割は、やはり、彼氏である男性キャラクターの返しだと考えられます。

登場人物が二人なので、彼女が面白さの7割を占めるのであれば、残りの3割を担っているのは、彼氏である男性キャラクターと考えるのが自然です。そして、彼氏の面白さは、内面が優しいキャラクター性といえるのではないでしょうか。こういった彼女に対する一般的な対応として、ここまで丁寧に付き合うことをしないと考えられます。

しかし、この作品における彼氏、男性キャラクターは全てを受け止めているのです。

そして、懇切丁寧に彼女の全ての発言に対して、受け答えをしているのです。その彼氏である男性キャラクターの対応における方向性が面白いのだと考えられるのです。

当コンテンツを代表するバカップルの話ですが、彼女である女性キャラクターの我が儘・自己中心ぶりが、面白さの7割を占めていると考えられます。そして、残り3割は、彼氏である男性キャラクターの対応、特に、全ての発言に対して受け答えをしている方向性に面白さがあるのだと考えられるのです。

  

面白み成分の考察

当作品における話の構成は、登場人物が二人で組み立てられていることが多いです。

全シリーズのうち、8割を超える比率の話が、二人の登場人物で構成された内容です。

そして、それは前項で述べたバカップル編と同じ構成であると考えることができます。そして、面白さを作る成分として、彼女と彼氏のキャラクター性や対応を考えましたが、全ての二人構成の話に当てはめることができるのではないでしょうか。

一部に焦点をあてて深掘りすることで、作品全体の構成や傾向を伺うことができるのだと考えられます。

当シリーズの新作といえる「フェンシングマン」編、「郵便局前、午前0時」編、「大雨の海の家」編など、全ての二人構成の話においてもバカップルと同じ構成で組み立てられていると考えられるのです。片割れの強烈な個性が面白さの7割を占め、不思議で突拍子のない発言に回答している相棒に面白さがあるのだと考えられるのです。

よく考えてみると、突拍子のない発言を間に受ける必要はないのです。相手にしなければ、なにも困ることはありません。しかし、それは結果的に、アニメ作品としての面白さには欠けるものになることも容易に想像できます。

突拍子のない行動・発言に対して愚直に相手をしていることが、当コンテンツにおける最大の魅力なのだと考えることができるのです。

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