究極のアラフォードラマ
現代にあまりにもドンピシャな設定
女性がある程度お金を稼げ、一人の時間を満喫できる現代。晩婚時代の今はアラフォーの未婚女性がごろごろ。中谷美紀の年齢設定が39歳。また友人も同じく未婚。未婚の女性は未婚とつるむ。稼いでいる女たちの女子会は、そこそこ良いお店で良いものを食べる。いいマンションで居心地の良い空間を作る。そして極めつけの犬。マンション買ってペット飼ったら結婚できないとよく言われたが、その通りの設定だ。誰もが想像するアラフォーの生活をドンピシャに設定している。ただミヤビは見た目も収入もトップレベルすぎる。実際ここまでの人ならば、いくらアラフォーでも男は寄ってくるだろうと思う。
ドラマ特有のありえない偶然と、ありえない性格
十倉みたいに初対面のお客さんにずばずば言うのはありえない。女性のことを分析して恋愛に対して助言をするのはありえるけれど、あそこまでケチョンケチョンに言うのはありえない。筆で紙に書いて見せるのもありえない。ま、でもドラマですからね。そして同じマンションという偶然。桜井君が元彼女と抱き合ったところを見てしまうという偶然。エレベーターでいちゃついてるところを見られるという偶然。ドラマの王道的偶然がいっぱいですね。
アラフォーは実は純粋でねらい目!?
高飛車で理想が高くて…と思われがちなアラフォー。でもミヤビを見ていたら、案外そうでもないかも、意外と純粋なのかもと思う。本当は純粋に好きな人とうまくいきたいだけ。20代後半で第一次結婚ブームがあり、結婚したい気分になる。その後仕事でキャリアを積み、結婚にこだわらなくてもいいと思う。そして30代後半、今までと状況は変わってくる。周りにいた同級生がいつのまにか結婚している。親が歳をとる。もしかして私、このまま一生ひとり?という不安が出始める。30代前半までは条件をいくつも要求していたのに、言い寄ってくれる人もいなくなると、少し優しく女扱いされただけでときめいたりする。そんな学生時代の純粋さを取り戻しているのがアラフォー世代だと思う。だからもしかしたら結婚詐欺なんかに遭いやすいかもしれない。
ドラマってやっぱりそうなっちゃうの?と想像できる最後
恋愛を相談してるうちにいつの間にか相談相手が気になって…という王道パターン。最後の最後でやっぱりそうなるのかと少し残念に思った。でも二人がお互いを意識したのはかなり終盤に入ってから。韓国ドラマだったら2話目くらいで意識し始める。最後にくっついてイチャイチャして…というところがない分、さわやかでいいと思う。そういうのを期待した人には物足りない終わり方かもしれない。ちなみに徳井が意外と演技がうまい。かなり自然な演技に見えた。キスシーンはやはり俳優さんにはかなわないが。
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