もっと面白くなりそうなのにもったいない！ - デッドボールの感想

喧嘩売りすぎなのでは？

グロコメディ映画ですねこれ。グロには耐性あるのでその部分については楽しんでみられました……が。某国や鉤十字などがちょっと笑えないレベルかと思います。ブラックジョークは好きですよ！でもこれはやりすぎだと個人的には思います。これに出演された俳優さんやスタッフさん大丈夫かな？っと心配になってしまうほど。ぶっ飛んでて面白いには面白い映画なのですが、やりすぎ！まぁかと言って表現することに制限かけたら、良い作品はできないってこともあるのかもしれないですが。でも日本人の私がこう思うくらいですから、海外のとくにこのジョークが通じない方々が見たら不快に感じるだろうなって思います。そして性に関してもそう！いくらギャグだからといってゲイをバカにしてるような設定がなんとももやもやします。

シュールな笑い

ただのコメディ映画ではないのですごく見ていて痛々しい場面がたくさんあります。例えば顔にいっぱい文房具が突き刺さったりとか、いろいろ吹き飛んだりとかえぐったりとか。終始ずっと赤い血まみれです。こう文字におこすとものすごくグロいですね(笑)実際もグロくはあるのですが、そうなった理由とか場面の描写がものすごくバカバカしくてとってもシュールなんですよ。グロイのが笑いになる感じはB級映画っぽくて好きですよ。普通の親子のキャッチボールから吹き飛んでうっかり殺害なんて最初からクライマックスみたいな感じで、掴みは抜群だったと思います。単なるスプラッタ映画になっていないのがとてもいいですね。でもぶっちゃけそれだけなんですよね本当に。もっと面白くなりそうなのになんか惜しい感じといいますか、まぁそれは脚本の部分なんですが。

未消化

この作品少しは伏線もあるんですよ！例えば味の素だとか緑の注射とか。でも脚本がいまいちパッとしないんですよね。面白い設定ではあるのですが、最後投げやりな感じもしたし結局主人公はここからどうなるのみたいな感じでしたしね。戦闘アンドロイドを作り出したこともそうです！長年の夢と言っていますが、どうして作ることが夢になったのかその動機が私にはいまいちよく理解できず。スプラッタするための物語になっているような気がして、設定が活かしきれてないなって思いました。囚人の犯した罪を暴露するならそれに習った何かを入れるとか。あっ女の子の囚人はエロ可愛くてよかったですよ。でもそういうところが残念って感じでしたね。