大野智が魅せた絆ストーリー
ジャニーズ大野智主演、国民的アニメがついに実写化
日本人で知らない人がいないのではないだろうかというくらい有名なアニメ”怪物くん”がついに実写版となりました。この作品のようにアニメを実写版にするパターンが多くなってきたような気がします。例えば、”妖怪人間ベム”も亀梨和也主演で実写化されました。その後には、”地獄先生ぬーべー”が、丸山隆平主演で実写化されました。どれも人気ドラマとなり、大成功だったと私は思います。妖怪人間ベム、地獄先生ぬーべー、怪物くん、この3つの作品で共通しているのが、主演を全てジャニーズ事務所のタレントが演じているという点です。なぜここまでジャニーズ事務所が揃って出演しているのでしょか。それは、いうまでもないですが、作品成功にあたり人気アイドルを主役に抜擢することで、視聴率を上げるためでしょう。国民的なアイドルなので、幅広い世代の方に知られている彼らは、実写版のように新しいものに挑むにはもってこいなのでしょう。ジャニーズ事務所の人気ぶりが良く分かります。彼らは、アイドルグループですから、そのファンの方は必ずといえるくらいそのドラマを見ることでしょう。つまり、主役のファンを見るために毎週欠かさず見る視聴者が必ず存在するわけですから、視聴率を考えるとかなり有効的な策略だと感じました。怪物くんは当時も大人気アイドルグループの嵐のメンバーのリーダー大野智です。天然な性格の彼が怪物くんを演じると聞いた時驚きましたが、実際に見てみると雰囲気が出ていてとても似合っていました。ただをこねる場面や、反対に王子らしい逞しい怪物くんの姿は、どちらもかっこよくてイメージが湧いてきてぴったり合っていました。ジャニーズだからということを考えなくてもかなり印象が合っていてとても好感触でした。大野智の演技も思っていたより良かったので、感動的なシーンでは涙も出ました。正直言うとこの作品で涙するとは思ってもいなかったのでそんな自分に驚きました。子供たちと一緒に涙を流してみる事が出来る作品は素敵だと思います。同じものを見て、同じように感動する事が私は嬉しかったのです。子供の成長さえも感じていた私は不思議な気持ちになりました。
実は家族愛が満載の”怪物くん”
ストーリー自体は、怪物くんが人間世界で王子になるための修行をするという話ですが、人間に似せた姿で現れた怪物くんがひろしと出会い、様々な経験をして成長をしていくという感動あり笑いもありという作品です。怪物くんが人間世界に現れた時に、怪物くんの何も知らない未知な態度に私は驚きました。怪物くんは、カレーを大好きになりましたが、それも彼が人間世界で出会ったひろしの姉が作ってくれたものです。そんなシーンが私たちの間でも良くある光景だと思いました。例えば喧嘩をした息子に仲直りの印に息子の大好きなカレーライスを作ってあげるとします。するとそれが仲直りの証になったりすることがあります。こんな経験をした事がある人は結構いると思います。日常の中で起こる様々な事に対して、私は自分にもそんなことがあったなと思い出したり懐かしんだりする事ができました。家族の絆や、友情にも触れている内容がなんだか、心が暖まるような気持ちになります。まるで感動的な家族ドラマをみているようでした。怪物くんとひろしの間にはしっかりと家族に似た絆が生まれていたのだと思いました。家族ドラマが私は好きなのですが、この”怪物くん”で家族愛が見れるとは思っていませんでした。もう少し怖いような印象があったので、改めてきちんと見て親子でとても楽しめました。
怪物くんと彼を見守る人たち
怪物くんに加わり、ドラマ版で沢山出てきたのは、オオカミ男、フランケン、ドラキュラでしたが、それぞれが最初はバラバラに見えましたが、後半に向かうに連れて彼らにも絆が生まれてきました。みんな怪物くんが心配でついてきてお供として一緒にいたのに、何故か家族のような友達以上の仲になっていました。誰かが傷付けばしっかりと慰めて、悲しい事があれば一緒に悲しみの涙を流します。彼らはもはや最初に人間世界にきたときとは違う関係になっていたのだと思いました。怪物くんは王子になる人ですが、それさえ忘れてしまうくらい彼らはお互いを友人以上のものとして見ていたのでしょう。カレーライスを涙して食べるシーンが印象的でした。
”怪物くん”は、実際に存在することはないですが、もしそんな人が自分の側にいたら色々な楽しいことを教えてあげたいです。ひろしのように親しくなって悩みがある時は真剣に聞いてあげたいです。友情以上のような関係ができたら、怪物くんとひろしのように強い絆を持ってずっと一緒にいたいと思うでしょう。怪物くんとひろしのようにお別れがきたら、涙するでしょう。それだけいい体験ができたひろしがとても羨ましく感じました。ドラマの中だけの話なのに、何故か自分にもそんな体験が起こるのではないかというワクワクするような気持ちにさせてくれました。王子になるために頑張る怪物くんの姿は、私たちに夢をみせてくれたと思います。怪物くんと彼の父親との親子愛も描かれていて遠くから見守る父親の表情が切なくて痛いほど気持ちが伝わってきました。子供を持つ親からしたらこの切ない気持ちはどうしても避けられません。親子で過ごす事が何よりも幸せだけど、時には離れて見守る事も大事で、それが子供のためになるのです。家族の絆、親子の絆、兄妹の絆などたくさんの絆によって描かれた作品だと思いました。
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