大好きだけれど読みづらい。
ヤマザキマリさんのマンガは全部大好きです。キャラ設定のうまさ、読んでいてクスッと笑える擬音語、海外暮らしだからこそ感じられる事、全て好きです。ですがこれは。。
まず、ヤマザキさんの画風でシリアスなマンガにしてしまうと、ページを開いた時に文字が多くとても読みづらい。特に画力も文章力もあるマンガ家さんなので絶対的な情報量が多く、普段からマンガを読んでいるわたしにとっても一コマが読みづらい。
ストーリーとしてはジョブズの若い頃はこうだったんだ、と素直に入ってくるけれど、やはり文字数が多く外国人の名前の長さも相まって読みづらい。ただ、これだけジョブズの偉大さが世界に知れ渡り、美化される記事の方が多い中、この作品はジョブズをそのように扱わず、格好悪い所も含めてとても理解されている事は素人でも読み解ける面白さがあります。
ヤマザキさんの得意なギャグっぽい要素はあまりなく、なんだか淡々としているなぁと感じますが、そこもジョブズを研究しているからこその表現なんだろうなと感じます。
やはり特筆するところは、絵のうまさ。人物がのバランスの良さ、時代に合った服のセンス、とても研究されて、最初の一巻は誰がどうみてもジョブズにしか見えない巧妙さは気持ちよいです。
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