ツンデレのダークヒーロー - コンスタンティンの感想

キアヌはこういう胡散臭いというか、現実離れした人を演じるのはさすがだとおもう。子供の頃から霊の存在をみることができてそのせいで自殺をしたが失敗し、ルールとして次死んだら地獄行き決定。だから自分の霊感を使ってエクソシストをして、少しでも天国行きへの点数稼ぎ。でも何十年も煙草を吸いすぎて肺がんになり、もう間に合わないかもしれない・・・でも天国行きたいんです！ダークヒーローだけど、キアヌはそれがいい。顔色はめっちゃ悪いし、マナーは悪いし、口も悪い。でも悪態をつきながらでもヒロインをついつい助けてしまう。しょうがないなぁ・・・という顔で色々やってくれるからチャズもついてくるんだろうなぁ。ツンデレ体質なんでしょうか？コンスタンティンの部屋って生活臭がまったくしないけど、お風呂の横に置いてあるアヒルちゃんは浮かべて遊んでいるんだろうか？それぐらいしか生活らしさがない。露店みたいな所でパンケーキらしきものをずーとつっつくだけ、一口も食べない。生きてる感が全くなしのダメな男。カットされたシーンではハーフブリード（天使と悪魔との中間的な存在な小物天使）ともベッドインしていたりして、ちょっと唖然。コンスタンティンって実際霊的なモノは見えるけど、なにができるってことではなく、仲間のビーマンが世界中をまわってかき集めたいろんなアイテムを使ってじゃなきゃエクソシストするタイプ。日本人にはわかりにくい聖書でのアイテムをバンバン使いながら相手を倒していく。一番かっこいいのは彼の腕の入れ墨。入れ墨をあわせるシーンのキアヌの演技は鬼気迫る。ルシファー登場シーンでは映画館で思わず笑ってしまった。白いスーツ、裸足でくるちょい悪親父風ファッション。出てくるキャラすべてが怪しげな人間だらけだけど、そんなダークな世界にぴったりはまりきっているキアヌ。やっぱり彼は普通の映画よりもこういう癖がありまくりの映画がぴったりだ。