10年後もまた観たいと思う作品
2004年にテレビでこの作品を観たときには「いい作品だなあ」と素直に感じた。10年たって、レンタルビデオ店に並んでいるのを見つけて、懐かしくなりレンタルしてみたら・・・・なんと、息子役は櫻井翔さんだったのか。当時、国分太一さんの顔ぐらいは知っていたが、嵐はおろか「櫻井翔」も知らなかった。改めて観てみると、なんとも初々しく、彼も随分と成長したものだなあと感慨深い。ただ、当時「息子役」だった彼が、今はもう「櫻井翔」にしか見えない。国民的アイドルはもうドラマの中の一部にはなりえないのである。
音楽もいい。当時人気絶頂だった大塚愛さんの「大好きだよ」。この音楽が流れるだけで、自然とドラマの世界に導かれるようだ。2004年では櫻井翔さんの父親を演じる国分太一さん。いささか貫禄不足なのは否めないが、もし現在の彼なら違和感なく演じられそうと感じられて、微笑ましくもある。今では決して実現しないと思われるジャニーズのトップアイドル二人の競演もジャニオタの心をくすぐるのではないだろうか。しかも、原作はなんとあの東野圭吾さんである。
もし、このメンバーで2015年にドラマを作成したなら、並々ならぬ気負いのせいで逆につまらないドラマになったのではないかと思う。しかし、当時の作品にはそんな気負いがまったく感じられず、むしろ飄々として、すがすがしくさえある。観終わった後にトキオに対する愛おしさがこみ上げてくるような作品である。 10年後、私がこの作品を観るころにはどんな感想を得られるのだろう。ドラマに対する感想はもちろん、主演の二人の10年後が楽しみにもなる。いろんな意味で楽しめる作品である。
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