逢坂剛の中で最高の作品 - 百舌の叫ぶ夜の感想

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百舌の叫ぶ夜

5.005.00
文章力
4.50
ストーリー
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キャラクター
5.00
設定
4.50
演出
5.00
感想数
1
読んだ人
1

逢坂剛の中で最高の作品

5.05.0
文章力
4.5
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
4.5
演出
5.0

僕の親父がこの本面白いよと言って渡してきたのが始まりで、本当は本嫌いの僕なのですがあっという間に読破してしまいました。

最初から最後まで気が抜けなくハラハラし続ける作品です。元殺し屋の主人公百舌がある事件で記憶喪失に陥ってしまい、自分の出生をたどりながらも何故自分を襲うか分からない追っ手たちと闘っていきます。

この作品を機に逢坂剛の作品を読み漁るようになっていきましたが、この百舌の叫ぶ夜がダントツで面白かったです。確かこの百舌シリーズは5部かそのくらいあったと思いますがその中でもこの第1部が面白かったです。


これぞハードボイルド作品という感じで、登場人物全てにプライドや芯の強さを感じました。百舌を追う倉木警部が奥さんが死んでしまって悲しさに打ちひしがれながらも手をグーパーする様子などすごくいい演出です。

終盤の百舌が自分の出生を全て思い出し、自分のために殺された兄の為に復讐に燃える心情描写は悪党ながらも胸打つものがありました。


最近ドラマが放送され映画まで上映してましたが、ドラマチラ見しただけで見る気が失せる代物でした。個人の趣向によりますが、僕は絶対小説の方をお勧めします。是非こちらを読んでください!
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