原作とはまた違った面白さ
ミステリー作家恩田陸さんのデビュー作品の映像化です。
NHKで少年・少女向けのドラマ枠ということで、内容はだいぶ原作と異なっています。が、原作にただよう「ノスタルジック」で、どことなく暗い雰囲気はとてもよく出ていて、著者の恩田陸さんも絶賛されていたように思います。この雰囲気をうまく出した最大の要因は、キャストありき!だと思います。今は大人気俳優・女優として活躍している、山田孝之さん・鈴木杏さん・栗山千秋さんが出演されているのですが、原作のキャラクターのイメージ!というわけでは決してないものの、「これはこれで、恩田陸作品のキャラクターとしてはありかも?」と思わせてくれました。栗山千秋さんは綺麗なロングヘアと強い目力が小夜子そのものでとても良かったです!
そして原作ファンとしては、原作の一番のハイライトの文化祭シーンが映像で見られたことが何より嬉しい限りでした。映像化されるとより臨場感が増すシーンですが、お芝居のシーンなので一つ間違えるとシラけてしまうところですが、独特の緊張感もあふれるシーンになっていました。
好きな小説や漫画のドラマ化作品は、なんとなく敬遠してしまう人が多いと思うのですが、民放かNHKか?また誰を対象にしたドラマなのか?はたまた映画作品なのか?で、大きく評価は分かれるところだと思います。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)