誰もが知っているようで知らない。
誰もが知る「弁慶の泣き所」とか「弁慶と牛若丸」などのフレーズ。
特に私は京都に住んでいるので、鞍馬寺や五条の大橋など親しみのある場所も出てきます。
義経役をタッキーこと滝沢秀明、弁慶をマツケンこと松平健、そのほかにも静御前の石原さとみ、
常盤の稲森いずみなど豪華なキャストでワクワクします。
女性の立場からすると、生きていくために子供を守るために敵でありながら清盛にすがるしかなかった
常盤の心情が心を締め付けます。美しく悲しい稲盛いずみの控えめな演技が涙を誘います。
そしてまた美しくも強い義経、鞍馬寺にいたころは遮那王という名前であった頃、神なのか
宇宙人なのかの如く光とともに現れる鬼一法眼(美輪明宏さんがはまっています)。
鞍馬寺の、緑深い自然の中で剣術だけでなく生き方までも指南する、
義経の強さの秘密はここにあったのではと思うほどです。
そして義経といえば弁慶。身の覚えのない罪に問われ、ヤケになり刀を片っ端から奪うこと奪う事。
1000本って、全くとんでもない暴れん坊です。その弁慶を負かせて家来にしてしまうとは
やはり義経はただものじゃない。ただものじゃないのに美しく悲しい。
そしてこの人も忘れられない静御前。義経の危機を救ったり、なくてはならない存在になっていきます。
白拍子という言葉もこの方から知ったような。。
義経はいつも目の前にいる強いものに憧れ、信じ、でも運命がそうはさせない
人が日々感じる理想と現実のはざまで揺れ動くせつなさ、純粋で美しい物語です。
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