昔と今で見え方の違うアニメ
子供の頃は、豚だよwww豚がしゃべってるよwwwくらいにしか思わなかった作品。 それが大人になって改めて見て、今ではこの作品の深さの虜ですね。 これまでジブリを見てきて、キャラクターで外れな事はそうそう無いと思いますが、紅の豚でも皆魅力的だったので★5 ストーリーが良いのは言うまでもありませんが、この作品の良さは言葉、時代背景にもあると思います。 マルコがカーチスに打ち落とされ行方不明になった際、ジーナが探しに行こうとした直後、マルコから電話があり、そこでの一幕。 ジーナが凄い心配してたのに、マルコはアメリカ野郎が店に来たら宜しく言って置いてくれ、とジーナが心配していたことなんてお構いなしな態度。 そんな亭主関白?な態度が、時代背景を物語っているな、と思い、これこそ後世に残すべき一作だと思った瞬間でしたね。 また、そのシーンでの最後。 「今にローストポークになっちゃうから・・・私嫌よ そんなお葬式」というジーナ。 「飛ばねえ豚は ただの豚だ」とマルコ。 良く話題になるマルコの台詞もいいですが、その前のジーナの台詞。 この作品を見ていると、マルコがかっこよすぎて豚である事を忘れかけるんですよね。 そんなタイミングで生死の話をしながらも、豚である事を思い出させる、なんて高等テクニック。 爆笑でしたw 最後に音楽。 ヲタクなら誰でも知ってる菅野よう子さん編曲の「時には昔の話を」さっき時代背景云々書きましたが、この曲は学生運動を歌にしてるんですよね。 その時の事を自分はわかりません。 でも、この歌から加藤登紀子さんがその時感じた事、思った事、考えた事、色々な事が伝わってきます。 上記した物一点一点でもこんな素晴らしいのに、これが全部まとめて襲ってくる訳ですね。 最後にEDで「時には昔の話を」が流れた時、涙が勝手に流れて来なきゃ嘘ですよw
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