昔と今で見え方の違うアニメ - 紅の豚の感想

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映画レビュー数 5,784件

紅の豚

4.774.77
映像
4.77
脚本
4.54
キャスト
4.81
音楽
4.73
演出
4.00
感想数
13
観た人
22

昔と今で見え方の違うアニメ

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
-

子供の頃は、豚だよwww豚がしゃべってるよwwwくらいにしか思わなかった作品。 それが大人になって改めて見て、今ではこの作品の深さの虜ですね。 これまでジブリを見てきて、キャラクターで外れな事はそうそう無いと思いますが、紅の豚でも皆魅力的だったので★5 ストーリーが良いのは言うまでもありませんが、この作品の良さは言葉、時代背景にもあると思います。 マルコがカーチスに打ち落とされ行方不明になった際、ジーナが探しに行こうとした直後、マルコから電話があり、そこでの一幕。 ジーナが凄い心配してたのに、マルコはアメリカ野郎が店に来たら宜しく言って置いてくれ、とジーナが心配していたことなんてお構いなしな態度。 そんな亭主関白?な態度が、時代背景を物語っているな、と思い、これこそ後世に残すべき一作だと思った瞬間でしたね。 また、そのシーンでの最後。 「今にローストポークになっちゃうから・・・私嫌よ そんなお葬式」というジーナ。 「飛ばねえ豚は ただの豚だ」とマルコ。 良く話題になるマルコの台詞もいいですが、その前のジーナの台詞。 この作品を見ていると、マルコがかっこよすぎて豚である事を忘れかけるんですよね。 そんなタイミングで生死の話をしながらも、豚である事を思い出させる、なんて高等テクニック。 爆笑でしたw 最後に音楽。 ヲタクなら誰でも知ってる菅野よう子さん編曲の「時には昔の話を」さっき時代背景云々書きましたが、この曲は学生運動を歌にしてるんですよね。 その時の事を自分はわかりません。 でも、この歌から加藤登紀子さんがその時感じた事、思った事、考えた事、色々な事が伝わってきます。 上記した物一点一点でもこんな素晴らしいのに、これが全部まとめて襲ってくる訳ですね。 最後にEDで「時には昔の話を」が流れた時、涙が勝手に流れて来なきゃ嘘ですよw

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他のレビュアーの感想・評価

あらゆる意味での積み重ねに思いを馳せる

アニメへの子供の期待初めてみたのは、小中学生くらいの時で、映画館で上映が封切になったばかりの時でした。母と親戚のお姉さん(おそらく20代後半くらい)と行ったのですが、彼女たちの感想があまりピンときませんでした。何を言っているのかわかりませんでした。そして、何を言っていたのかも思い出せません。ただ、好評だったということが印象に残っています。私は、正直つまりませんでした。でも、ジブリ作品を観たぞ、という満足感だけがありました。ジブリの映画は面白くて深みがあって何かしら良いものに違いないのだ、と何となく思っていました。アニメだ、というのも子供にとってはポイントが高かったように思います。その実、つまらなかったのですが。よくわからなかった、豚の人間が気持ち悪かった、飛行機のロマンを知らなかった、ジャズが暗かった、戦争が怖かった、意味が分からなかった。そんな風につまりませんでした。解らなかったのだと...この感想を読む

4.54.5
  • なかがわみきなかがわみき
  • 283view
  • 2427文字
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