とうていヒーローとは言い難い主人公のヒーロー物語
キタイノアトツギ・ヒック・ホレンダス・ハドック3世ヒックはヒーローどころかバイキングとも言い難いような、弱虫で平凡な男の子です。島で唯一ヒックのことを認めているのはリンクリーじいさんですが、そのリンクリーじいさんもバイキングたちから認められているともいえない存在です。モジャモジャ族のカシラの息子でなければ誰からも相手にしてもらえなかったでしょう。しかも、親友といえるフィッシュもヒックと同じぐらいバイキングの中では落ちこぼれだったため、まわりの子の足をひっぱってばかりです。これだけ頼りないバイキングの後継ぎもいないというようなヒックですが、「自分は後継ぎだ」といばることも「誰も自分のことを認めてくれない」とひがんだりもしていません。それどころか、自分ができることできないことをちゃんと把握して行動しているようにも思えます。力がすべてのバイキングですが、ヒックはどうがんばってもその力を手に入れ...この感想を読む
5.05.0
PICKUP