マリー・アントワネットの料理人のあらすじ・作品解説
マリー・アントワネットの料理人は、原作白川品氏、作画里見桂氏により、集英社オースーパージャンプにて発表された作品である。2006年11月号の掲載より、1年に一度のスローペースで掲載することも大きな話題を呼んだ。 タイトルのごとく、物語の主人公はマリーアントワネットのお抱え料理人である。オーストリアからフランスに嫁いだマリーアントワネットに料理を振る舞うべく、日本からやってきた磯部小次郎。彼はクロワッサンやスパゲッティなどの素晴らしい料理を惜しげもなく披露するストーリーである。 贅沢思考で歴史的に有名なマリーアントワネットであるが、作中の彼女は全く違う。庶民的であり、自ら農作業などを趣味にするほど素朴という言葉がしっくりとくる人物になっているが、彼女が発したとして知られている名言、(パンがないのならお菓子を食べればいいじゃない)に隠された意味などが描かれており、随所に歴史に忠実な場面も垣間見られる作品である。