特殊清掃を読んで生きと死について考える
死ぬということを考えた時に見えてくる生き方とは最近では終活や墓友などという言葉を多く耳にするようになりました。はじめてこの言葉を耳にしたときに、死というものに対して余りにも軽い扱いをしているような気がして、違和感を覚えたものです。最近ではニュースやテレビ番組でも孤独死や自殺者が増え、人間関係の希薄さが問題視されています。本書では、作者である特掃隊長さんが特殊清掃を生業としている男性のブログをもとに書籍化したものになります。特殊清掃で最も多いお仕事は、やはり孤独死をされた方や自殺された方のお部屋や、身の回りの清掃が主になるようで、孤独死をされた場合でも自殺された方の場合でも、家族や友人など周囲の人たちと疎遠になってしまったために、なかなか発見して貰えないというケースが多いようです。特殊清掃の方が依頼される現場というのは、そのような理由で発見が遅れてしまった現場で、ご遺体のほとんどは腐敗が...この感想を読む
4.04.0
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