空の色ににているのあらすじ・作品解説
空の色ににているは、内田善美が１９８０年８月号から１１月号まで、集英社の「ぶーけ」に連載していた少女漫画である。普通の高校１年生の手川蒼生人と、１年先輩の野々宮浅葱、バイクの事故で２度目の３年生となっている天才画家の鷺巣冬城の、複雑な恋模様と絶妙なバランスの関係、喪失感や成長を描いたものである。読者である少女たちの心をとらえた、詩のように心に残るストーリーが、丁寧な心理描写と、よく考えられた台詞、そして女子美術大学出身いう作者の、精密で圧倒的な絵のうまさで表現された作品である。「ふゅーじょんぷろだくと」読者アンケートで、１９８０年度、長編作品部門の第８位を獲得している力作である。 １９８１年に、ぶーけコミックスとして、単行本が発売されるものの、作者の許可が取れず、２０１５年時点では、増刷されておらず、品切れ状態になっている。古書店やネット上などでは、かなり高額で取り引きされているものもあり、８０００円の値段がついたケースもある。
