くまさんのおたすけえんぴつの評価
くまさんのおたすけえんぴつの感想
淡々としてるけど、よく見ると躍動感がすごいし奥が深い
ふしぎな鉛筆を持って歩いている白いくまさんによる、横スクロール大冒険譚(?)。主な登場人物といえばあとは、ハンターの二人組。だけ。彼らが随時、くまさんを狙います。ただ、くまさんの魔法の鉛筆は描いたものを本物にするナイスな機能を持っていて、ハンターをこらしめる→ハンター懲りずに狙う→こらしめる→狙う→…という、これだけ聞いても別に何も変哲は無さそうなんですが、妙に惹きつけられます。読み返しながら理由を考えてみましたが、やはりくまさんの何とも言えない表情、そしてハンターの飄々感、全てに流れている絶妙な躍動感がたまらないのです。あと背景もじっくり、各ページを見比べるべきな作品です。「シュール」の一言では片づけきれない、くまさんの絵心やら笑顔やらにノックアウトされています。