白夜行の評価
白夜行についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
白夜行の感想
私の思いを阻止し続けた女優
小説「白夜行」を読んだ時、吐き気をもよおすような嫌悪感を抱きながらも、ページを読み進める手を止めることができなかった。巨大なジグソーパズルのピースを一つ一つ埋めていくような感覚。つなぎ合わされたピースが何かの姿を現す度に、その緻密な構成に驚き、徐々に見え始める全体像に身震いがした。その小説が映画になる。唐沢雪穂をいたったい誰が演じるのだろう。それが堀北真希だと知ったとき、観てみたいと思った。映画を見始めたとき、私は自分でも驚くようなことを考えていた。「どうぞ、この映画が原作に忠実なものでありませんように」と。小説で感じた強烈な嫌悪感。それを映画が忠実に再現すれば、あの嫌悪感が映像を伴い、さらに強烈な感覚となって私に押し寄せてくる。そうなるまいと、まるで、間違い探しでもするように私は「白夜行」が「現実」ではなく「作り物」であるという証拠を探し続けていた。映像は思っていたよりも明るい。船越...この感想を読む