幕末太陽傳の評価
幕末太陽傳についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
幕末太陽傳の感想
古典落語が元ネタの青春時代劇
幕末の品川遊郭を中心に、古典落語の「居残り佐平次」・「品川心中」・「柴浜の革財布」などをモチーフに描かれている、普通とは違った市民感覚あふれる時代劇になっています。フランキー堺が演じる主人公の居残り佐平次は、ニヒルでパイタリティにあふれ、生きるということに必死な人物。そんな姿は、今の我々の世界にも共通するところでしょう。キャストも石原裕次郎をはじめ小林旭や南田洋子、二谷英明など当時の日活映画のオールスターの共演も見どころの一つになっています。映像・音楽・脚本、どれをとっても一級品の味わいが感じられるドラマです。フランキー堺が、画面の中で調子良く演じきる姿は、コメディアンながらまさにハマリ役。監督 川島雄三 傑作の一本です。