ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇のあらすじ・作品解説
1993年公開、中国に実在した英雄、医師で武道家の黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を描いた中国の時代劇アクション映画。シリーズ全6作中、ツイ・ハーク監督によるリー・リンチェイ(ジェット・リー)主演の3作中の第3作にあたる。 時の権力者西太后が北京で開催した武術大会”獅子王争覇”に、全国から集まった猛者や名立たる師父に紛れて進行する西太后の側近の暗殺計画を、イーとの婚姻の許しを得に訪れたウォンが知り、大会に出場し阻止しようとするが…。 リンチェイはこの年「方世玉」シリーズ(邦題「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター」)と合わせて興行成績のトップとなり、名実ともに中国時代劇のトップスターとなった。 本作では、激しいカンフーアクションもさることながら、獅子舞の見事さと圧倒的なモブシーンが群を抜いている。本作以降人気キャラとなるホン・ヤンヤン扮する足技の達人鬼脚七のエピソードも見逃せない。ウォンの父ケイインに名脇役のラウ・シュン、ヒロインイーにロザムンド・クワン、弟子フゥにマックス・モク。