ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカの評価
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカの感想
誰だって、産まれる時代と場所は選べない。
禁酒法時代。この、外からは判らないノスタルジア。天下の悪法ともよばれ、その廃止をマフィアと聖職者がともに嘆いたと呼ばれる禁酒法。これは、その時代のど真ん中に運悪く生まれついたやつらの話だ。昔見た夢。掴みたかった未来。幸福。そして悪徳。そんなものを、生き延びてしまった老人が、繰り言のように夢を見る。そんな話だ。老人は、夢を見る。三度――。このヌードルスは、人生に三回大きく閉じこもる。少年時代に、現実から逃げるためにトイレの中に。仲間を殺した相手を射殺して、刑務所で。仲間を裏切って、アヘン窟へ逃げ込んで、世界から逃げ隠れて、そしてやっと今、産まれた街に帰ってくる。(ん、もしかしたらこの男、活動していた時間より、何もせずにひっそり閉じこもっていた期間の方が、遙かに長いんじゃないか?)そして、閉じこもった場所から出てくるたびに成長し、年を取り、世界がその明度を変えていく。少年時代は明るく、青年...この感想を読む