間違えられた男の評価
間違えられた男についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
間違えられた男の感想
実話の映画化、ヒッチコック監督の異色作!
犯人に間違えられ、真犯人と警察に追われながらも、真犯人を突き止めてゆくというストーリーのパターンは、ヒッチコック監督の好む題材の一つです。しかしこの作品は実話の映画化という点では、まさに異色作といって良いでしょう。事件の日時、主要な登場人物と事件の起きた場所などを丹念に描いています。大々的に取り入れたニューヨークでのロケーションや冒頭のマンハッタンのストーク・クラブでの場面などリアリティ重視の演出を味わえることが出来ます。警察のいい加減な判断で、犯人にでっち上げられた主人公マニー役のヘンリー・フォンダが、静かにそしてその中に怒りを抱えながら演じている姿は、まさに現実感たっぷりです。このドキュメンタリータッチは、これ以降の作品にも反映されています。