シシリアンのあらすじ・作品解説
『シシリアン』は、『地下室のメロディー』『華麗なる大泥棒』など犯罪映画を多く手掛けたアンリ・ヴェルヌイユ監督による1969年公開のフランス映画である。 原作は、作家になる前は実際に暗黒街のマフィアをやっており死刑宣告まで受けたとされるオーギュスト・ル=ブルトンによる同名小説。 一匹狼の殺し屋サルテが刑務所から脱獄し、シシリアン・マフィアの組長やニューヨーク・マフィアと共に宝石強奪を計画する。彼らがパリ、ローマ、ニューヨークなどの様々な国を飛びつつ、裏切りや不倫などによって壊滅するまでを描くフィルム・ノワールである。 アラン・ドロン、ジャン・ギャバン、リノ・ヴァンチュラなどフランス映画界の大スターたちが共演した。 2007年に20世紀フォックスによって初のDVD化がなされたが、フランス語の音声は収録されず英語と日本語の吹き替えのみであった。 1987年公開のマイケル・チミノ監督による同名映画とは無関係である。
