ドクター秩父山のあらすじ・作品解説
ドクター秩父山は、1986年からコミック劇画村塾において連載された、田中圭一原作のギャグ漫画作品である。 劇画調の絵柄に横長ワイドな4コマギャグ漫画という、それまでにない画期的なスタイルで人気を博した。1988年には当時のフジテレビの人気番組「オールナイトフジ」内のコーナードラマとしてアニメ化もされ、同年にはVHSビデオとレーザーディスクが発売されている。 本作品は埼玉県にある大病院「秩父山病院」を舞台とし、見た目は立派だが非常識かつ好色な院長の秩父山を中心として、シュールな下ネタギャグが繰り広げられる内容となっている。ムカデの吉岡やおええ鳥、妖怪ユーモア入道といった多数のシュールなキャラクターが登場する。 作者の田中圭一はサラリーマン兼業の漫画家で、手塚治虫そっくりの絵柄で下ネタギャグを繰り広げる漫画などで有名。2014年からは京都精華大学の特任准教授も担当している。 本作品は、1987年~1991年に小池書院から全3巻で単行本が出版され、その後ぶんか社から復刻版や続編作品が発刊された。