ハチワンダイバーの感想一覧
漫画「ハチワンダイバー」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
もずくずりんの作品紹介
あらすじ奨励会という将棋のプロの養成機関、そこでプロを目指していた菅田という男。あと一歩でプロ棋士の夢を絶たれ、今はただ賭け将棋で日銭を稼いでいる。連日無敗。そんなとき、アキバの受け師という名の、可愛く、めちゃめちゃ将棋が強くおっぱいが大きい真剣師(賭け将棋で生計をたてる人)と勝負をするが惨敗。そんな、アキバの受け師からお願いをされる。『一緒に鬼将会を潰してくれませんか?』とてつもなく大きな闇の組織との戦いが幕をあける…。こんな稚拙なあらすじですが、この漫画の凄いところは、将棋がわからなくてもおもしろい!ところです。私は初めて、柴田ヨクサルさんのお話を読みましたが、漫画の言葉の勢いがすごいですね!文字数が多い!なのにスラスラ流れるように読める!駒を打つ音さえも聴こえてきそうな、勢いのある画と非常にマッチして、将棋を指してるのにまるでバトル漫画!!まぁ、ほんとにバトルシーンもあるんですが...この感想を読む
菅田→ハチワンダイバーに進化
最初の話は、「将棋」が分からないとどうすごいのか分からないと思いながら読んでいたが、まさかの勢いのある漫画に目が離せない。プロになりきれなかった「菅田」が、その後も諦めきれずに勝ち続ける姿は少し虚しい場面だったが、「アキバの受け師」の出会い、そして彼女に負けたことから、本気で「真剣師」を目指す姿は目を離せない。つまらないプライドを捨て、日頃の生活のために稼ぐ姿や、徐々に「真剣師」として目覚めていく姿や、「20万円」賭けた勝負にもプレッシャーに負けずに打ち続ける勢いは面白い。最後に、賭場場で「マムシ」と対決し、ついに「将棋」81マスに潜った「ダイブ」という新たな技には、この漫画のタイトルの意味が分かり、感心した。
メイド×将棋
秋葉原のメイドカフェで働くようなメイドが「アキバの受け師」と呼ばれる凄腕の将棋の指し手だった。メイドと将棋というのは考えてみれば凄いミスマッチであります。しかしこのマンガを読んでいるとそれが当たり前のように考えられてくるから不思議であります。もっとも、この作品の主人公は彼女ではなくプロになれなかった男、菅田なのですが彼らの手による将棋をメインとしたストーリーは非常に読みごたえがあります。しかしストーリー性は高いのですが肝心な将棋部分に関しては勢いだけが取りざたされて、肝心の内容については解説が不十分なところもあります。実際のプロ棋士の方が監修されているため、作品中で行われている対決の棋譜などはしっかりしたものではあるのですが、それを専門的に解説してしまうと将棋に興味のない人は付いてこれないためにあまり専門的な内容は避けられているようです。
将棋のことはわからなくても
友達から面白いよって言われて、『どうぶつしょうぎ』しかできないけど読んでみた。表紙のむっちりしたメイドさんが主人公なのかなと思ったけど、目が四角っぽいお兄さんが主人公だった。たくさんの人が将棋のプロの養成機関『奨励会』に入って将棋のプロを目指すけれど、プロ(四段)になれるのは本の一握りらしい。将棋の対局は雰囲気が伝わるので将棋のルールがわからなくても面白い。最初、メイドさんの絵が巨乳過ぎるので男子向けの漫画かなと思いきや、メイドさんとは将棋板越しじゃないと落ち着かないピュアなお兄さんがほほえましくていい感じ。応援したくなります。今後、この二人の関係がどうなっていくのかも楽しみ。