スキャナー 記憶のカケラをよむ男の評価
スキャナー 記憶のカケラをよむ男についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
スキャナー 記憶のカケラをよむ男の感想
バディ物の痛快さと、最後のどんでん返しに震える
凸凹コンビのバディ物で、主人公の変人ぶりに魅かれる。典型的なバディ物と言った構想で、主人公の仙石(野村萬斎)がとにかく変人で気味が悪い。手に取った「物」から思念を読み取ってしまうのだが、個人的には友達にしたくないタイプで、この人が後々犯罪の根源を暴こうなどとは到底思えない引きこもりっぷり。体質的に相当苦しいはずの思念の読み取りをコミカルに描いていたので、なんとか静観できるもその特異体質ぶりがフューチャーされていたら、見ている人は相当苦しいはず。だけど興味をひかれる素材だった。バディのもう一人である丸山(宮迫博之)は、チャランポランな芸人崩れでこちらもやはり友達になりたくないタイプの人間。二人を組合すことになる切っ掛けが、幼気な学生の頼みで本当にスルーしたいはずなのに、過去の繋がりからどうしても放っておけない「人情み」があるところからの展開がスピーディーで軽快だった。二人の捜査(まがい)...この感想を読む