一絃の琴の評価
一絃の琴についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にドラマを観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
一絃の琴の感想
土佐の伝統の琴を廻る女性たちの物語
粛々としたしきたりの中で生きる人々ドラマをみたきっかけは、ドラマの内容がというより主演の田中美里さんがとても好きだったという単純明解な動機でした。今見直すと、皆さんお若い!原作は宮尾登美子さんの「一絃の琴」です。明治維新の後の混沌とした、しかしまだ幕府の頃の風習と文明開化を推し進める新政府のごちゃ混ぜになった時代の物語です。中央からは遠く離れている土佐、明治維新の立役者を多く輩出したところでもあります。主人公は二人の女性の生涯一弦の琴の主人公は二人の女性です。一弦琴の先生をしている市橋苗と弟子の蘭子です。一度嫁いだものの実家に出戻った苗は、妹が出産のとき亡くなった後添いとして再婚します。再婚先の夫は弁護士で苗の塾への理解も深く幸せな再婚をしています。私は一弦琴の伝承を巡ってやがて袂を分かつ師匠と弟子のエピソードよりも、愛情に恵まれず傷ついた最初の結婚生活から出戻った後、一弦琴を支持して...この感想を読む