春燈のあらすじ・作品解説
「春燈」は1997年9月28日から同年10月19日にかけてNHK-BS2で放送された全4回の日本のテレビドラマである。原作は宮尾登美子による同名の自伝的小説「春燈」である。この原作は第16回女流文学賞を受賞している。 土佐の高知で芸妓娼妓紹介業を経営する家に生まれ育った綾子（松たか子）は、複雑な家庭環境のもと多感な少女期をおくっている。実父の岩伍（藤竜也）と育ての母の喜和が離縁し、綾子の若く揺れ動きやすい心は激しい葛藤を覚える。綾子は母親と引き離され、父親のもとで暮らすようになる。綾子は芸妓紹介業を営む父親に反発するが、その父親に庇護されながらぬくぬくとわがままに暮らしている自分自身が情けなくなり、とにかく父親の呪縛から逃れようと悩み苦しむ。ついには満州へと駆け落ちを試み、涙を流して引きとめる父親を振り切って満州へと旅立っていく。 2007年7月、2枚組のDVDがNHKエンタープライズから発売された。
