荒野の素浪人のあらすじ・作品解説
荒野の素浪人は三船プロとNETが制作したテレビ時代劇で、1972年1月4日から1973年3月27日にかけて放送された。西部劇の要素が取り入れられた作品で、主人公の峠九十郎を三船敏郎が演じている。黒澤明監督の映画「椿三十郎」をモチーフとしており、三船は黒澤から許可を得るために手紙を出している。なお、「峠九十郎」という名前には椿三十郎の三倍強いという意味が込められており、3人の敵を同時に倒す「八方達磨返し」という必殺剣が登場するのが特徴である。 大出俊が演じる短筒を得意とする鮎香之助と坂上二郎が演じる死んだふりの達人であるすっぽんの次郎吉も登場し、3人が旅をしながら悪人を成敗していくというストーリーが描かれた。語りは寺田農が担当している。音楽は菊池俊輔が手がけた。 1974年1月1日から9月24日にかけては第2シリーズの「新・荒野の素浪人」が放送されており、レギュラーキャストは同じだが語りが岸田森に変更された。