タイタニアのあらすじ・作品解説
タイタニアは、同原作者の田中芳樹氏の銀河英雄伝説を彷彿とさせる、宇宙の覇権を争う物語である。 王国として存在はあるものの、実質的な支配はタイタニアの名を冠する一族の軍事力によってなされており、その圧倒的な力に対する畏怖が反乱の意思を削ぐ抑止力にもなるほどである。 しかし、一人の男「ファン・フューリック」の登場で少しずつ今までの均衡が崩れていくのである。一見頼りなく見えるこの男だが、実は天才的な戦術家であるが、地方惑星の軍の策略にまんまと騙される形で指揮を執ったことから、あの一族から目を付けられることになる。 ここからファン・フューリックは、反乱分子に協力を要請されたり、面倒なことに巻き込まれながらも、その都度派兵されてくる強大な艦隊を退けていくのである。 また、圧倒的な軍事力を持つ一族の中でも、4大公爵が特に力を持っており、次期トップの座を狙うべく様々な駆け引きや謀略など、戦闘だけではない、違った角度からの見方もできる。