腐蝕の構造のあらすじ・作品解説
腐蝕の構造は、MBSが制作し1977/10/08～1977/11/19に放送された全7話のテレビドラマである。 森村誠一が1972年に日本推理作家協会賞を受賞した同名小説を原作とし、脚本を松山善三、主人公・雨村征男を篠田三郎が演じた。 原子力科学をテーマに研究者たちやその家族、利権に関わろうとする巨大商社や研究所や有力代議士、官僚などが複雑に絡み合う中、雨村が変わることのない真実を見つけるまでを描いている。 核融合研究の第一人者である小宮山四郎が交通事故で死亡した。小宮山が財団法人物理化学研究事業社（物研）から帰宅する途中の出来ことであった。 残された研究は征男に託されるのだが、未来を切り開き莫大な利益をもたらす核融合研究に対し、巨大商社・新和グループも目をつけるのである。 高校からの友人である土器屋禎彦とのアルプス登山中、禎彦が登山道の道標をずらしたことで有力代議士の子息・名取一郎の命を奪ってしまう。その後、研究員が謎の死を遂げるなど雨村の周辺で事件が続発するのであった。
