ガラス細工の家のあらすじ・作品解説
ガラス細工の家は、日本テレビ系列で1973年2月13日から同年3月27日まで放送されたドラマである。このドラマは「火曜日の女」シリーズの中の1作品で、この「火曜日の女」シリーズはサスペンスやミステリー系の本格的連続ドラマとしては日本初とされている。 脚本は北の国からなどで知られている倉本聰で、ギャラクシー賞期間選奨受賞を受賞した作品である。 この作品は、岸田今日子演じる主人公の土門冴子が、高橋昌也演じる夫・公一の留守中に起こった次男の誘拐事件によって、それまでの幸せで平和な家庭が崩壊させられていく物語である。冴子は、毎日かかってくる謎の電話に不安を感じており、その電話は以前入院を断ったために子どもを死なせてしまった野口ふみえ演じる水田夫人だと思っている。そんな矢先に次男の誘拐事件が起こる。 この作品の舞台となった家は、脚本を担当した倉本と交友のあった作家の阿川弘之の家を想定しており、実際の外景は阿川の自宅をロケーションしたもので、内部も阿川邸の部屋割りを忠実に設定したものであった。